こんにちは、たけぞうです。今回は
USCPA(米国公認会計士)資格の取得から、監査法人への転職を成功させるまでのロードマップ
を徹底的に解説します。
私自身、USCPA(米国公認会計士)試験の取得後は、監査法人に転職しました。
そして前職と比べてめちゃくちゃいい職場だなと、いつも給料明細を見ながらニヤニヤしてました笑
お給料以外でも、待遇、身につくスキルや経験、人間関係なども非常に良好な職場ですので「将来何したいかわからないけど成長したい」と思っている人は、とりあえず監査法人を目指すことをおすすめします。
そしてこの記事を読むことで、
今から2年以内にUSCPA試験を全科目合格し、監査法人への転職を成功するための具体的な行動
がわかります。それでは解説していきます。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。
USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に
そもそも監査法人とは
監査法人とは
監査法人は、企業や組織の財務や業績を監査し、信頼性や透明性を確保する専門機関です。
上場会社などの大企業の監査を組織的に行うため、公認会計士によって設立された法人であり、主な業務は財務諸表の監査、内部統制の評価などがあります。
業務内容 | 説明 |
---|---|
財務監査 | 企業の財務諸表を監査し、財務諸表利用者へ信頼性や正確性を担保する |
内部統制評価 | 企業の内部統制体制を評価し、リスク管理やコンプライアンスを確保 |
監査法人とは、上場会社などの大企業の監査を組織的に行うため、公認会計士によって設立された法人のことである。
最低5名の公認会計士で設立ができ、大きいところでは3,000人以上の公認会計士等が所属するビッグファームもある。
監査法人では、入所後に経験を積み、監査報告書に署名捺印できる資格を認められた者が「社員」となる。
日本公認会計士協会:https://jicpa.or.jp/cpainfo/introduction/keyword/post-4.html
監査法人でのキャリアと年収推移
監査法人では、基本的にスタッフからスタートし、監査業務の経験を積むことでスキルを磨きます。およそ3~5年ごとに昇格し、スタッフ、シニアスタッフ、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーと昇格するにつれて年収とともに業務への責任が増えていきます。
職位 | 昇格までの期間 | 年収 | 説明 |
---|---|---|---|
スタッフ | 3~4年 | 500~600万円 | 現場の作業部隊 |
シニアスタッフ | 3~4年 | 700~900万円 | 一人前の会計士 |
マネージャー | 3~4年? | 900~1,100万円 | 現場監督 |
シニアマネージャー | 実力次第 | 1,200万円~ | マネージャーの上位 |
パートナー | – | 1,700万円~ | 役員であり株主 |
法人によって変動はありますが、専門職ということもあり年収も比較的高く設定されています。
監査法人のキャリア、財務・会計分野における専門知識や経験を積むことができ、将来的には企業の経営者や財務部門の要職に就く機会もあります。また、BIG4監査法人と呼ばれる大手監査法人では、海外勤務の機会やグローバルなプロジェクトに携わることも可能です。
【関連記事】監査法人の年収について解説|USCPA(米国公認会計士)の筆者の給料も公開
監査法人の働き方
監査法人は多忙な職場環境というイメージがありますが、実際、繁忙期には長時間労働が求められることもあります。一方で有給休暇は取りやすい環境であり、定時も7時間で残業代も1分単位で支給されます。また各種研修プログラムも提供されます。
また近年はリモートでも勤務可能となっているため、働きやすさはより改善してる印象です。ママさん会計士の中でも時短勤務制度を使って、きっかり定時までしか働かない人もいます。そしてそれが当たり前の風土であり、周りから変な目で見られるとかもないです。
【関連記事】残業は?リモートOK?|USCPAが監査法人の働き方を徹底解説!
USCPA取得後は監査法人への転職をおすすめする理由
USCPA(米国公認会計士)資格の取得後は、様々な企業に転職可能です。
- 監査法人
- 一般事業会社(経理・財務)
- 税理士法人・会計事務所
- コンサルティングファーム
- FAS(財務アドバイザリーサービス)
USCPA取得者は、会計業務未経験でも上記の企業からオファーを得ており、幅広い業種や職種においてそのスキルを活かすことができます。
そんな中でも、USCPAに挑戦している人のうち、すでに目的が明確な人もいます。
USCPA取得後のキャリアが明確な人(具体例)
- 海外子会社管理できるようになってスキルも身につけたい経理担当
- 海外案件や会計領域のプロジェクトが増えてきそうだから取得しておきたいITコンサル
- 国際税務業務ができる会計事務所に転職して年収アップしたい税理士
このようにすでに明確になっている人は素晴らしいですし、USCPA合格後はぜひとも活躍してほしいと思います。
一方、USCPAに興味がある段階で、取得後のキャリアを明確に決めている、という人は少ないのではないでしょうか。
USCPA取得後のキャリアがまだ決まっていない人
- とりあえずスキルを身につけて年収を上げたい
- よくわかんないけど会計士、とか海外案件、とかカッコよさそう
- 今の職場がイヤで将来も不安だからとりあえず勉強して抜け出したい
- 今は「絶対にこの業務をやりたい」とかはないけど、そこそこいい待遇で働きたい
ほとんどの人が上記のような感じだと思います。実際に私もそうでした。
私は、このような明確にキャリアや転職先が決まっていない人に、USCPA取得後はとりあえず監査法人に転職しておくことをおすすめしています。
監査法人への転職をすすめる5つの理由は以下の通りです。
- 給料が高い
⇒年収約600万スタートで4年後は約800万 - ホワイトな職場
⇒定時は7時間で有休もとりやすくリモートワークも可能 - USCPAを一番活かしやすい
⇒監査法人ではUSCPAの知識やスキルを実務で活用できるため、即戦力としての価値が高い - 地方事務所や他グループに異動可能
⇒転職せずとも部署移動可能 - ハブキャリアとして最高
⇒監査法人から転職するときもキャリアの幅が広くなる
【関連記事】USCPA取ったら監査法人へ転職すべき理由5選【年収アップしたBIG4出身者が解説】
これらの理由から、給料の高さ、ワークライフバランスの良さ、USCPAの活かしやすさ、異動の柔軟性、そしてハブキャリアとしての魅力があるため、迷ったら監査法人への転職をおすすめしています。
USCPA取得と監査法人への転職成功ロードマップ
ステップ①目標計画を立てる
まずはUSCPAの取得と監査法人に転職するまでのスケジュールを考えます。
なんとなく興味があったからUSCPAを勉強してみる、でもいいのですが「合格して監査法人に転職したい!」という明確な目標があるのなら、スケジュールも明確にした方が絶対にいいです。
またUSCPAは受験料が高い資格なので、期限を決めてさっさと合格してしまう方がいいからです。特に働きながら取得を考えている人へ、私がおすすめするスケジュールは
社会人おすすめのスケジュール
- 現在~1年半後:USCPA(米国公認会計士)試験を全科目合格
- 受験後半~2年以内:転職活動開始
がベストです。つまり働きながら2年以内に監査法人を目指すルートです。
簿記や英語など前提知識や実務経験がより豊富な人ほど、当然、早く合格を目指すことができます。
ステップ②USCPA予備校を選ぶ
USCPAに合格し監査法人へ転職するロードマップで、一番重要なポイントはUSCPAの予備校選びです。これは断言します。
なぜなら予備校によって学習環境は大きく異なることは意外と知られておらず、ここをミスってしまうと、どれだけ素晴らしい勉強方法をやったとしても意味がありません。
自分に合わない予備校にした結果、なかなか合格できない沼にハマり、1回の試験料約7万円を毎回ドブに捨ててしまう可能性があります。私の同僚も、予備校選びに失敗した結果、合格までに3年以上費やし「お金が飛びまくって死にそう…」と嘆いていました。
早く合格するためにも予備校は慎重に選びましょう。USCPAの大手予備校は以下の3社になります。
この中で、時間がない社会人におすすめできる予備校はアビタス(Abitus)かなと思います。
時間のない社会人におすすめのUSCPA予備校はアビタスです
- 教材が約20分のユニットで構成されているから、スキマ時間でも学習できる
- 問題数を厳選しているから、問題集を速く何度も周回する学習スタイルに向いている
- 日本語訳やWC対策教材が優秀なので、英語が苦手でも学習がすすみやすい
- 単位取得を自宅PCでできるので、早く受験要件を満たせる
1分で請求でき、数日以内に以下のパンフレットが届きます
ステップ③1年半でUSCPAを取得する
USCPA試験はさっさと取得しちゃいましょう。
社会人の場合、公認会計士試験や税理士試験とは違い、受験専念で仕事を辞める必要あありません。
全科目合格まで6~7年もかかるような試験でもないですから、社会人なら2年で、できれば1年半で全科目合格することを目標にしたいです。
大学受験で失敗し税理士試験も3年かけても合格できなかった私が、1年10か月で働きながら合格できた方法を、以下の記事で徹底的に解説しています。
【関連記事】USCPAを1年半で|凡人が働きながら合格できる勉強法【再現性あり】
朝の時間やスキマ時間をうまく活用してさっさと合格しましょう。
ステップ④転職先のリサーチと準備
USCPAの学習後半、具体的には2~3科目を合格したころには転職活動も始めておきたいです。
というのも監査法人はUSCPAの科目合格者でも求人を募集している可能性があるので、早い段階で動き出しておけば他の競争相手よりも優位に立てるからです。
といってもあくまでUSCPAの全科目合格が最優先事項のため、この段階での転職活動は
- 転職エージェントに登録しておく
- USCPA合格者の求人をチェック
- 転職エージェントから送られてくるおすすめの求人もチェックしておく
こんな感じで求人や転職先について軽く調べておく程度で十分かと。
なお転職エージェントを活用すれば、あなたの経歴に合ったおすすめの求人を厳選して教えてくれるので、勉強時間確保のためにも登録しておきたいです。
転職エージェントの利用方法やおすすめのエージェントについては以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】USCPA合格者おすすめの転職エージェント5選|年収アップした筆者が利用方法も徹底解説!
ステップ⑤書類添削と面接対策
USCPA試験に全科目合格したら、本格的に転職活動を開始します。
具体的には転職エージェントと相談しながら進めることになりますが、一番時間を使うのが書類添削と面接対策です。特に書類添削、つまり履歴書や職務経歴書の添削は重要で、面接もこれらの書類に沿って行われるからです。
したがって気になる求人があったとしても、応募する前には転職エージェントに連絡し、必ず書類の添削を依頼してください(向こうから申し出てくるケースが多いと思いますが)。
転職エージェントはすべて無料で利用でき、書類の添削から面談、入社時期交渉や年収交渉まで行ってくれます。第三者となる転職エージェントがやってくれるので、転職活動をストレスなく効率的に行えるのがメリットです。
履歴書や職務経歴書を作成したら転職エージェントに添削してもらい、問題なければ応募してもらってください。また、不安であれば面接対策なども行ってもらえるので「面接対策をしてほしい」と伝えてください。
私も書類添削と面接対策をしてもらったことで、面接では落ち着いて話すことができました。
私の場合、BIG4監査法人すべてに応募しましたが
- A法人:1次面接のみで内定
- B法人:1次面接で内定(希望以外の部門)
- C法人:カジュアル選考面談でその場で内定(希望以外の部門)
- D法人:書類選考で不合格
という感じで3勝1敗でした。(当時28歳)
もちろん書類添削や面接対策は頑張りましたが、やはりUSCPA資格のおかげで転職活動は困らなかったのでまずはUSCPAを全力で取得することが最優先かと思います。
監査法人はUSCPAにとって非常にいい環境ですので、ぜひ挑戦してみてください!
以上!
USCPA(米国公認会計士)の予備校選びをこんな風に思っていませんか
- USCPA予備校はどこを選んでも一緒
- 資格大手の大原やTACを選んでおけばいいでしょ
- とにかく安く済ませたい(予備校の費用だけしか見ていない)
このような思考だとほぼ確実に挫折します!
\後悔しないUSCPA予備校がわかる/