USCPA取得後の転職活動において、どの転職エージェントを、どのように利用するかは非常に重要です。
転職エージェントは世に数えきれないほどあり担当者の質もピンキリです。成果報酬目的で転職させようとするエージェントもいますから、何も考えずに転職すると「自分の思っていた企業じゃなかった、もう辞めたい…」というなってしまうかもしれません。特に30~40代だと転職は慎重にしたいです。
私は、USCPA取得後に転職エージェントを利用して年収200万円アップ。その後も、現在進行形で複数の転職エージェントと対話しています。
この記事ではUSCPA合格者や、今も学習中の人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介します。またすぐに使える転職エージェントの活用方法もお伝えします。

米国公認会計士
ポケモンにハマりすぎ単位ぎりぎりで地元の大学を卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人(金融)
現在は大手財務アドバイザリーファームでM&A財務DD業務をやりながら、USCPAの勉強方法や監査法人への転職について発信してます。
USCPAにおすすめNo1の転職エージェントは『JACリクルートメント』です。

- 専門職・管理職の求人が豊富だから、高年収の求人を紹介してもらえる
- 外資・グローバル企業に強みがあるから、英語を活かせる求人も紹介
- 東証一部上場企業だから、実績と安心感がある
1分で登録でき、エージェントと面談後は非公開求人をメールで送ってもらえます。

今すぐ転職する気がなくても全然大丈夫です。気軽に登録してみてくださいー
USCPA合格者におすすめの転職エージェントを紹介!
JACリクルートメント | MS-Japan | コトラ | ジャスネットキャリア | マイナビ会計士 | |
---|---|---|---|---|---|
公開求人数 | 13,039件 | 6,279件 | 15,500件 | 3,272件 | 850件 |
非公開求人数 | 非公開 | 2,408件 | 全体の80%が 非公開 | 全体の99%が 非公開 | 全体の80%が 非公開 |
おすすめ ポイント | 管理職、専門職の 求人が豊富。 グローバル転職が強み | 管理部門、士業 の求人に特化。 未経験者向け 求人も多数 | 金融、コンサルに 特化。ハイクラス、 高年収の求人が豊富 | 会計士やUSCPA の求人に強い。 未経験者向け 求人も多数 | マイナビならではの 大手企業の求人が 豊富。アドバイスや 選考対策が充実 |
メイン エリア | 全国 | 関東 関西 東海 | 関東 関西 東海 | 関東 関西 東海 | 全国 |
公式HP | JACリクルートメント HP | MS-Japan HP | コトラHP | ジャスネット キャリアHP | マイナビ会計士 HP |
上記5社がUSCPA合格者(学習者含む)におすすめのエージェントです。
以下でそれぞれ解説していきます。
JACリクルートメント(年収アップしたい人向け)

『JACリクルートメント』は管理職・技術/専門職の転職に強いエージェントです。
東証一部上場企業であり、業界規模はリクナビ、マイナビに次いで3位で実績も豊富です。
管理職、専門職、外資、グローバル企業に圧倒的な強みがあり、年収600万円以上の独占案件・非公開案件が豊富です。したがって何が何でも年収をアップさせたい人や、英語を活かして外資系に転職したい人、30代からUSCPA取得を目指す人は登録しておきたいエージェントです。
【外資系企業に強いおすすめ転職サイトの例】
— こーじ@外資系ITキャリアコーチ (@koji_pro_career) March 17, 2023
SNS
・リンクトイン
人材エージェント
・マイケル・ペイジ
・ボイド&ムーア エグゼクティーブ サーチ
・モーガンマッキンリー
転職サイト
・CareerCross
・JACリクルートメント
・エンワールド・ジャパン
僕が転職成功したのもこの中に複数あります✨
リベラルアーツ大学の両学長もおすすめしています。
MS-Japan(未経験者向け)

『MS-Japan』は管理部門・士業特化の転職エージェントです。
大企業の経理、財務、法務と言った管理部門に強いので、上場企業などの経理といった管理部門へ転職したいならマストで登録しておきたいです。また、会計事務所、税理士事務所の士業の求人も多数取り揃えており、業種に特化しているおかげで、未経験者向けの求人も豊富です。
私が求人を見ていても、ニッチなものも含めて求人を豊富に取り揃えているなあと感じています。アビタスの求人だと、基本的に求人は監査法人がメインとなっていますが、MS-Japanであれば、英語と会計と金融が活かせるファンド経理求人も取り扱っています。
またキャリアアドバイザーも対応が丁寧で、面談後に多数の求人票を送ってもらい、非常に参考になりました。
こちらも「一度面談したら、はい終わり」ではなく、面談後も忘れたころにおすすめの求人を送ってくれる気遣いが素晴らしいので、長期的なお付き合いをしたい転職エージェントと言えます。
- MS-Japanは大手エージェントだけあって、業界経験者や資格必須といった条件だけではなく、「未経験OK」「資格受験生歓迎」などのフレーズも目立っていた様に感じます。当時、資格の合否待ちの身でしたが、応募できる求人を紹介していただけたのは有難かったです。(30代男性)
- 他社の転職サイトでは扱っていない非公開の求人を多数紹介してもらえました。規模が小さい事務所から、100人規模の法人・事業会社など、多様な求人があったのはとても良かったと思います。(20代女性)
- ネットなどにも掲載されている評判の通り、バックオフィスの取り扱い案件数は他のエージェントと比較にならないほどずば抜けており、上場企業の非公開案件も多かった。(40代男性)
- (出典):ナビナビ(https://www.a-tm.co.jp/top/job-change/jmsc/)
コトラ(銀行員向け)

『コトラ(KOTORA)』は金融、コンサルのハイクラス層、経営幹部・エグゼクティブの転職支援に強みを持ったエージェントです。
各業界に熟知したコンサルタントが、ハイクラス求人を紹介してくれます。非公開求人が10,000件以上と豊富で、また日経グループの「日経ヒューマンリソースエージェントアワード」で、5年連続(2015-2018)してMVPなどを受賞しています。
拠点は東京1か所ということもあり関東圏の案件が多く、業界・職種としては、金融・コンサルが最も多く、次いでIT・事業会社・製造業が中心となります。
したがって、USCPAを取得した30代銀行員(首都圏在住)であれば登録しておくべきエージェントでしょう。
私の場合は電話面談だったのですが、エージェントは求人先のことをしっかり把握していました。私が「事業再生系の会社でホワイトな会社ってあるんですかね~」と聞いたら、
コトラエージェント(Iさん)「基本事業再生は忙しいことで有名です。A社やB社は特にハードといわれています。ただし、C社とD社はまあまあ忙しいくらいです。D社に関しては、部門にもよりますが、残業はあまりないと聞いてます。というのも、D社はクライアント先への訪問を月一回にしている形態だからです。」
「お子さんを欲しいと思うなら、出産直後だけではなく、2~3年間は手がかかります。その期間までの働き方も考えた方がいいです。」
というように、具体的に回答してくれます。
情報収集という観点からも、特に銀行員の人は登録しておきたいエージェントです。
ジャスネットキャリア(実務経験者向け)

USCPA合格者におすすめしたい転職エージェントのひとつが『ジャスネットキャリア』です。
ジャスネットキャリアは、会計士・税理士・USCPA・経理の求人を取り扱う転職エージェントです。雇用形態別(正社員、契約社員、業務委託など)での求人も多数取り揃えているものの、実務経験者むけの求人などが多く「有資格者(USCPA全科目合格)」や「実務経験3年以上」が登録すべき士業専門のエージェントといえます。
私が面談したときは、面談はアドバイザーが2名つき、1時間半も面談時間をとっていただきました。
最初の面談ではいきなり求人を紹介するようなことはせず、「今日はたけぞうさんの価値観や10年後どうなっていたいかを一緒に考えたい」と言ってくださいました。
USCPA転職市場の動向もかなりぶっちゃけてお話していただき、アビタスなどUSCPA予備校が言いづらいような本音も言ってくれます。
ただ、本音をぶっちゃけすぎてかわかりませんが(笑)、エージェントからは、実務未経験のUSCPA科目合格者では求人を紹介しずらいとも言っていました。即戦力を企業に紹介したい、という面も感じましたので、実務経験がある人には有益なエージェントかもしれません。
- 他の転職エージェントと併用して利用しました。登録し、求人を紹介してもらったところ、ほとんどの求人が非公開求人でした。条件の範囲で優良な企業が紹介され、希望の企業に出会うことが出来ました。(20代女性)
- 会計・税務・経理・財務の求人に特化しているため、業界の傾向にも詳しく、面接でのアピールポイントなど細かい情報を提供してくれました。(30代男性)
- 職務経歴書の修正提案をいただきました。 ネガティブな印象を持たれかねない表現になっていたことに気づかせていただき改善することができました。(30代男性)
- (出典)CAREERECO(https://hakenreco.com/jusnetcareer)
マイナビ会計士

『マイナビ会計士』は転職大手マイナビが運営する「会計士を専門とした」転職サイトです。
求人は一般事業会社(大企業)向けの求人が多い印象です。
また大手が運営している転職サイトということもあり、サービスが手厚く安心度も高いと評判が高いです。
企業などとの面接や入職日の日程調整はマイナビ会計士側で行ってくれます。また面接・応募書類対策が充実しており、面接に関しては本番を想定した面接練習を行い、アドバイスを貰うことができます。
ただ、個人的には登録はマストではないかなと思っています。
私の場合、初回面談は電話で行われ、時間は最短の30分でした。その後、求人票をいくつか送付してもらいましたが、そもそも自分が希望したニーズをエージェントが理解しているか微妙なものでした。
ぶっちゃけ、エージェントは「マイナビ」の看板にもたれかかっているなという印象を受けました笑、流れ作業的な扱いを受けている印象をうけたのが正直なところです。
たまたま当たったエージェントがイケてなかっただけなのかもしれませんが、なんだかんだ転職サービスは手厚いので、とりあえず登録しておくことをおすすめします。
- マイナビ会計士は、要望にすばやく対応していただけた点、現実的な視点からアドバイスをいただけた点、転職先が決まってからのフォローが丁寧だった点が良いと感じました。(30代男性)
- 1~2週間をかけて丁寧な応募書類の添削を受けたり、それぞれの法人の違いや特徴、面接傾向などを教えてもらいながら面接対策をしたりと、入念な準備を行いました。結果、未経験から大手税理士法人の国際税務ポジションへ転職成功できました。(30代男性)
- やはりマイナビグループであるため、名前の知れた大手企業の紹介が多く、安心してサービスを受けることができました。(40代男性)
まずはJACリクルートメントとMS-JapanだけでOK
「どれから登録していいかわからない…」
というUSCPA学習者は、まずは『JACリクルートメント』と『MS-Japan』を登録しておくことをおすすめします。
基本的にJACリクルートメントで幅広く求人をチェックし、最新のUSCPAの採用状況はMS-Japanで確認するのがいいでしょう。
USCPA合格後に使った転職エージェント
— パラゴン@USCPAを活用→海外で独立に挑戦中 (@Paragon_English) June 23, 2021
・MS-Japan
・マイナビ会計士
・JACリクルートメント
3つともオススメできるエージェントです。僕は最後に受験したREGの合格を確認してから登録・転職活動を開始しましたが、1、2科目合格ぐらいから情報収集のために登録するのもありだと思います。 #USCPA #転職
\どちらも登録無料です/
USCPAが転職失敗したくないならエージェントを利用すべき理由
転職エージェントのメリット
転職を失敗したくないなら、主体的に「転職エージェントを上手く使う」ようにすることが重要です。
- 優良な非公開求人を紹介してくれる
- カジュアル面談ができる(おすすめ!)
- 会社の裏側や業界の最新情報を教えてくれる
- 応募書類の添削や面接対策をしてくれる
- 転職先との条件面の交渉をしてくれる
USCPAの学習と並行して転職活動をしている人も多いと思いますが、勉強と転職活動を同時にするのはかなりしんどいです。
転職エージェントをフル活用することで、優良な求人までたどり着きやすくなるので、効率的に転職活動ができます。転職活動の時間は最小限に抑えて、USCPAの学習に専念することができます。
(たけぞうおすすめ!)カジュアル面談ができるなら絶対にやったほうがいい
カジュアル面談とは、「転職希望者と企業が気軽にお互いのことを知れる面談」です。 一般的には、転職希望者が求人に応募するかどうか確定していない段階で行われます。
全ての企業がカジュアル面談を行っているわけではありませんが、採用の合否にかかわらず、事前に求人先に話を聞くことができるのはめちゃくちゃ安心します。
私もカジュアル面談を実施してもらったことがあります。
転職エージェントに、気になる求人先がカジュアル面談が可能かどうかをまず確認してもらいました。面談可だったので、エージェントの担当者にZoomを1時間ほど設定してもらい、企業担当者の方と私の2名でオンラインでカジュアル面談を実施しました。
最初の20~30分ほどで自社の説明をしていただき、その後はフラットな感じで気になっていることを質問する、といった流れでした。カジュアルとだけあって、重苦しい感じもなかったです。むしろ先方からも、業界や自社のことについて事前に知っておいてほしい、という気持ちが伝わり、具体的な働き方や今後の展望なども包み隠さず教えてくれました。
面談終了後は、改めて転職エージェントの人と連絡をし、感想や会社について客観的な意見をくれました。例えば、働き方についても他社と比べて忙しいかどうかも教えてくれます。
転職エージェントを利用することで、
- カジュアル面談⇒採用可否を気にせず踏み込んだ話も聞ける
- エージェント担当者⇒他社と比較した意見をもらえる
ことができます。結果的に入社後のギャップはなくなり、すぐに辞めたくなってしまうような最悪のリスクは回避できるので、エージェントを利用して情報収集はしっかりと行いましょう!
USCPAにおすすめNo1の転職エージェントは『JACリクルートメント』です。

- 専門職・管理職の求人が豊富だから、高年収の求人を紹介してもらえる
- 外資・グローバル企業に強みがあるから、英語を活かせる求人も紹介
- 東証一部上場企業だから、実績と安心感がある
1分で登録でき、エージェントと面談後は非公開求人をメールで送ってもらえます。

今すぐ転職する気がなくても全然大丈夫です。気軽に登録してみてくださいー
転職エージェントを上手く使う5つのポイント
このように思うかもしれませんが、大丈夫です。
確かにイケていないエージェントにあたってしまった場合、あなたの意向と関係のない転職先をすすめてきたり、しつこく連絡をしてきたりする可能性があります。結果、ムダな時間を費やしてしまうかもしれません。
ですのでエージェントに言われるがままにならないよう、あなたが主導的にエージェントを使いこなす必要があるのです。
転職エージェントを使いこなすポイントは以下の5つです。
ポイント①必ず複数のエージェントを使う
転職エージェントは1社だけではなく、必ず複数で利用するようにしましょう。
複数利用するメリットは以下のとおりです。
- 多くの非公開求人情報をゲットできる
- 優秀な担当者に出会いやすくなる
- 職務経歴書を複数の人にレビューしてもらえる
特に多くの求人情報をゲットできるのは最大のメリットです。
なぜなら、各企業には採用活動費の予算があるため、特定の転職エージェントにしか求人を出していないからです。
例えば、ジャスネットキャリアやMS-Japanについて、企業側がどちらのエージェントにも求人を出すのはレアケースです。人手不足でかつ規模の大きいBIG4監査法人などであれば複数の先に求人を出せますが、通常の企業であれば採用活動費に限りがあるため、1~2社程度にしか求人を出せないケースが多いです。
また企業としても、過去の実績から優良な転職エージェントだけを利用したり、できるだけ成功報酬が安く済むエージェントを使いたいと思うはず。
過去、私がお付き合いした会計事務所系企業のお客様も、マネージャー層とスタッフ層でそれぞれ転職エージェントを使い分けており、合計2社に対してのみ求人を出していました。
逆に複数のエージェントを利用することのデメリットはありません。
エージェントから、しつこく電話やメールで連絡されるようなことは、ほとんどあり得ません。(もしそんなエージェントがいたら、クレームを入れても大丈夫です)
複数のエージェントとのやり取りも、思ったほど負担にはならないので、気軽に考えてOKです。
USCPA合格後に使った転職エージェント
— パラゴン@USCPAを活用→海外で独立に挑戦中 (@Paragon_English) June 23, 2021
・MS-Japan
・マイナビ会計士
・JACリクルートメント
3つともオススメできるエージェントです。僕は最後に受験したREGの合格を確認してから登録・転職活動を開始しましたが、1、2科目合格ぐらいから情報収集のために登録するのもありだと思います。 #USCPA #転職
ポイント②全科目合格する前に事前に登録しておく
USCPAにまだ全科目合格していなくても、転職エージェントには事前に登録しておきましょう。
事前に登録しておくべき理由は以下のとおりです。
- 科目合格の段階でも募集している求人があるから(主に監査法人)
- 非公開・独占の優良求人が募集されたら、すぐにエージェントから教えてもらえるから
合格前の段階からエージェントに登録したとしても、あなたにデメリットはありません。今すぐ転職活動をする気がなく、エージェントからのメールを放置したとしても問題ないからです。
USCPAの勉強に集中するだけでよく、エージェントから優良な求人情報を受け取れる状態にしておくことで、合格後はすぐに転職活動に切り替えられます。結果、優良な求人を逃さずに済みます。
ポイント③良い担当者からのアドバイスには徹底的に従う
転職エージェントと面談した後に、信頼できる担当者と思えた場合は、その人のアドバイスは徹底的に従うようにしましょう。
なぜなら転職エージェントに「この人の転職が上手くいくように自分もサポートしよう!」と心の底から思ってもらえるようにすることで、さらに応援してもらいやすくなるからです。
例えば企業との交渉も最後まで粘り強くやってくれたりしてくれます。
「転職のプロなんだからそれくらい普通にやってくれよ」と思うかもしれませんが、転職エージェントも人の子です。ぞんざいに扱えば当然いい気持ちはしません。
逆に転職エージェントといい関係を保っておけば、エージェントから企業に「〇〇さんは人格も素晴らしいので、是非お願いします!」と最後の一押しもしてくれるかもしれません。
したがって信頼できるエージェントからのアドバイスには徹底的に従いましょう。他にも、書類の添削や面接の指導も素直に受け入れるなどです。気持ちよく仕事をしてもらえますし、また転職のプロのアドバイスを取り入れることで、自信を持って面接をすることができます。
ポイント④エージェントの言いなりになって転職先を妥協しない
転職エージェントの担当者はピンキリです。
必ず通過できそうな求人や、現状の年収とあまり変わらない求人ばかり紹介してくる担当者もいます。
そういったエージェントの場合、言いなりになって転職先を妥協してはいけません。成功報酬目的の担当者の可能性が高いです。
USCPA(米国公認会計士)は、なんだかんだすごい資格です。合格した直後はあまり実感はないかと思いますが、転職市場で評価されている資格なので、自信を持って、簡単に妥協して転職活動をしないようにしてください。
前述のイマイチな担当者にあたってしまった場合は、別のエージェントに相談してみることをおすすめします。
ポイント⑤担当者のアドバイスがズレてないか判断する
前項でもお話ししたとおり、転職エージェントや各キャリアコンサルタントはピンキリのため、自分の目でイケてる担当者かどうかを見極めなければなりません。
優秀な担当者かどうかはどのように判断すればいいかをお伝えします。
- (初回面談時)自分の意向をくみ取っているか
- (転職活動時)「能力」と「パーソナリティ」どちらのアドバイスをしているか
まず初回面談時には、担当者の発言やアドバイスが自分の意向をちゃんと汲み取っているのかをチェックするようにしましょう。
換言すると、担当者の都合で求人を薦めてきていないか、ということです。
例えばあなたが、多少給料が下がっても、USCPA資格を活かしてワークライフバランスの取れた企業に転職したいとします。
優秀な(というか普通の)エージェントなら、まずは残業などが少ない先の求人を紹介します。一方、イケてないエージェントは「結構保守的なお考えなんですね。ただ、人生のどこかで稼ぐ時期は必要だと思います。例えば…」といって、いきなり激務で有名な業界や企業をすすめてくることがあります。
これは転職エージェントが、転職先の年収の約15~30%のフィーを稼ぐビジネスモデルのため、あなたの意向に関わらず高年収の企業をすすめてくるケースです。私自身も、あるエージェントから実際にこれに近い発言をされたことがあります(あとで紹介する転職エージェントには当然含めていないので安心してください)。
したがって、目の前のエージェントが自分都合でアドバイスしていないか、本気であなたのためを思っているかを見るようにしましょう。
次に実際の転職活動、主に履歴書作成や面接対策する際に、担当者のアドバイスが的を得ているかをチェックしましょう。
当然あなたは転職のプロではないので、エージェントのことを全て評価することはできませんが、エージェントを少しでも見極めるためにも、また失敗しない転職にするためにも最低限知っておいた方がいいことがあります。
それは、企業側が採用したいと思える基準は「能力」と「パーソナリティ」ということです。
一般財団法人日本職業協会のキャリアカウンセリングの記事によると、職業の適合性は大きく「能力」と「パーソナリティ」に区分され、それぞれはさらに細分化されます。

少し見にくいので、企業側が採用する基準に置き換えたのが以下になります。
- 書類審査で「能力」(学歴・職歴・資格)がチェックされる
- 面接での受け答えで「能力」(頭の回転の速さ・的確さ)の再確認と、「パーソナリティ」(態度や一緒に働きたいと思える人か)がチェックされれる。
いくら能力やUSCPAを保有していても、「こいつとは一緒に働きたくない」と思われてしまったら採用されません。
優秀な転職エージェントなら、この点を踏まえてあなたの弱点を見抜きアドバイスを伝えてくるはずです。例えば
「〇〇さんはUSCPAホルダーで職歴も十分なので、面接ではやりたい仕事について楽しそうに話すようにして、姿勢をアピールしましょう」
と言った感じです。「能力」は十分だから「パーソナリティ」を強調しようというアドバイスですね。
このように採用の基準を知っておくことで、エージェントが的外れなアドバイスをしてこないか見極めることができますし、自身の面接にも活かすことができます。
転職エージェントを利用するときの流れ
転職エージェントの利用の流れは以下のとおりです。
転職エージェント利用の流れ
ステップ1:転職エージェントに登録
ステップ2:担当者と面談
ステップ3:転職希望先の企業を選択
ステップ4:書類添削・面接対策
ステップ5:企業と採用面談
ステップ1:転職エージェントに登録
まずはじめに転職エージェントに登録します。登録するとすぐに「面談のご案内」という連絡がメールで届きます。
メールには担当者との面談の日時調整を行うように書かれているので、転職エージェントの担当者と面談の日程を調整してください。気軽に受けてOKです。
ステップ2:担当者と面談
転職エージェントとの面談は、オンラインか電話、または対面で行います。
担当エージェントと会話をする中で「なぜ転職したいのか」「どのような求人が希望か」「どんなキャリアにしたいか」など、ざっくばらんに話をします。
転職エージェントとの面談は約1時間程度で、担当者と1対1のケースがほとんどです。
転職エージェントはこの面談をもとにあなたに合った求人を紹介してくれます。HPで公開されている求人以外にも、転職エージェントが独占している求人や、非公開となっている優良求人も紹介してくれます。ここでのコミュニケーションがズレてしまうと、紹介してもらえる求人に満足できなくなる可能性があるので、ぶっちゃけながら本音で伝えるようにしましょう。
もしあなたがまだUSCPA試験の受験中で、今すぐ転職活動するつもりがないなら、その旨をそのまま伝えちゃってOKです。普通の担当者ならこの段階で積極的に求人を紹介してはきません。最近のUSCPAの転職市場について教えてくれるはずです。
ステップ3:転職希望先の企業を選択
面談後、即日~3日間ほどであなたに合った求人をメールで紹介してくれます。
もし気になる求人があったら、担当者に連絡してみてください。すぐに書類選考、面接へと進むことができます。
もし自分の希望とは合わない求人が送られてきたら、その旨について担当者に連絡してください。それでも自分に合った求人が届かない場合は、ほかの転職エージェントと面談をしてみることもおすすめします。
ステップ4:書類添削・面接対策
気になる求人を見つけたら、応募する前に転職エージェントに連絡し、書類の添削を依頼してください。
転職エージェントはすべて無料で利用でき、書類の添削から面談、入社時期交渉や年収交渉まで行ってくれます。第三者となる転職エージェントがやってくれるので、転職活動をストレスなく効率的に行えるのがメリットです。
履歴書や職務経歴書を作成したら転職エージェントに添削してもらい、問題なければ応募してもらってください。また、不安であれば面接対策なども行ってもらえるので「面接対策をしてほしい」と伝えてください。
私も書類添削と面接対策をしてもらったことで、面接では落ち着いて話すことができました。
ステップ5:企業と採用面談
書類選考を通過すると企業との面接になります。
可能な限り、多くの企業に応募して面接を受けることをおすすめします。場数をこなすことで面接にも慣れていきます。
面接の結果については転職エージェントから連絡がきます。その際、感想もあわせて伝えるようにしましょう。
「緊張してうまく話せなかった」「思ったように伝えられなかった」など、面接で感じたことを素直に転職エージェントに伝えておくと、転職エージェントが企業側にその旨を連絡してくれることがあります。このやり取りをしておくことも転職活動における大切なポイントです。
無事内定となれば、転職エージェントを通じて年収交渉を行って転職活動は終了となります。
転職エージェントへの不安や疑問点に回答!
転職エージェントにまつわる、よくあるQ&Aをまとめておきます。
Q:今すぐ転職するつもりはないけど転職エージェントに登録してもいいの?
A:問題ありません。転職する・しないは個人の自由なので、転職するつもりがなくても登録できます。最初のエージェントとの面談時に「今すぐ転職する気はなく、情報収集目的で登録しました」と伝えればOKです。個人的には登録だけしておいて優良求人を受け取れる状態にしておくことをおすすめします。転職したくなった時に、すぐ求人に申し込めます。
Q:本当に無料なの?
A:転職エージェントはすべて無料で利用できます。転職エージェントは企業から転職者の年収の約15%~40%のフィーをもらうため、転職者からお金をもらうことはありません。
Q:しつこく連絡してこない?
A:してきません。基本的にエージェントからの連絡はメールであり、初回面談後にしつこく電話をしてくることはありません(登録だけ済ませて初回面談しないまま放置してしまっていると、確認の電話はくることはあります)。メールについても、こちらからお願いしない限りは、毎日・毎週のように求人メールを送り付けてくることはないです。他の転職者で忙しいからです。最初の面談時に、今すぐ転職するつもりがなく、情報収集目的であることを伝えておけば、数か月に一度、担当者からメールが送られてくる程度になるかと思います。
Q:担当者がイマイチだったらどうすればいい?
A:自分に合わない転職エージェントの担当にあたった場合は、担当の変更を申し出てみてください。または、別の転職エージェントに別途相談してみてください。個人的には、複数のエージェントに登録しておいて、その中でイケてる担当者を見つけることをおすすめします。
Q:同じ求人に2つ以上の転職エージェントから応募してもいい?
A:問題ないです。募集している企業と転職エージェントの関係性がそれぞれ異なるため、転職エージェントAで応募して落ちても、転職エージェントBで応募したら通過したということがあるそうです。したがって気にせずどちらも応募してみてください。
転職エージェントへの登録はカンタン
今回はJACリクルートメントを例に、転職エージェントの登録方法を解説します。
カンタンなので登録1分で終わります(無料)。また繰り返しになりますが、転職エージェントからしつこく電話やメールで連絡してくることはないので、気軽に登録しておいてOKです。
ステップ1:以下のボタンをクリック
以下の画面に遷移します。

「新規登録」をクリック。

基本情報を入力し「規約に同意して登録へ」をクリック。
登録したアドレスに以下のメールが届きます。

リンクから進んでいき、保有資格や生年月日など詳細情報を入力していきます。

ひととおり入力したら「伝えておきたいこと」に、
USCPAの試験状況や情報収集目的であることを
あらかじめ記載しておくことをおすすめします。
「確認画面へ」をクリックし登録を終えます。

このメールが届けば完了です!
エージェントからの連絡を待って、気楽に面談してみてください。
まとめ:情報収集だけでもできるようにしておこう
昔と比べて転職できる限界年齢は、年々上がってきています。
以前より30代以上の転職はしやすくなっているものの、それでもなお20代~30代前半が最も成功率が高いとされています。
人生の旬な時期を最大限生かすためにも、早めに行動しましょう。
まずは非公開の求人情報をゲットできる状態にしておきましょう。
以上!