USCPAとは

【難易度は?英語力はどの程度必要?】USCPAの難易度を資格別・科目別で徹底比較!

こんにちは、たけぞうです。

「USCPAってどれくらい難しいのかな」
「英語が苦手な自分でも狙える?」
「どういう問題が出るんだろう」
こういった疑問に答えます。

本記事では以下のことがわかります。

  • USCPAの難易度の比較結果(スクール別/資格別/科目別)
  • 試験に必要な英語力のレベル

「参考書・勉強法の本」マスターだった私は、肝心の勉強がさっぱりで、大学受験・税理士試験共に大失敗。
その後、留学経験もなく英語も苦手でしたが、働きながらUSCPAを取得。
監査法人に転職後も、TOEICは665点から855点にアップさせました。

そんな私が、USCPAの難易度について比較をしながら解説します。

USCPAの難易度

スクール別/資格別の比較

上表は、各スクールHPからUSCPA等の難易度についてまとめたものです。

多少の違いはあるものの資格別の難易度は
公認会計士&税理士>USCPA>簿記1級
と言えるでしょう。

私としても、概ね各スクールに同意です。
USCPA試験は、会計や監査などについて広く浅く問われる試験です。
基本的に試験問題のうち半分が四択問題が占めており、平均合格率も53.3%と、比較的難易度の低い試験となっています(出典:アビタスHPより)。

私は税理士試験の受験経験もあり、また仕事上、公認会計士試験の参考書をよく参照しているのですが、公認会計士と税理士の難易度はUSCPAの3~5倍だと感じます。

公認会計士試験の企業結合会計の問題集を参照していると、ボリュームが非常に多く
「みんなこれ短答でマスターしてんの・・・?」
とぞっとします。

公認会計士は受験専念者で約2年、税理士は働きながら6~7年かかると言われていますが、USCPAは働きながら1年半~2年で合格を目指せます。

つまり、大半の公認会計士の就職先である監査法人に転職出来れば、USCPAは公認会計士の1/3~1/5の労力で同じ待遇を得ることが出来る、非常にコスパのいい資格だと言えます。

USCPAは1,500時間が目安

次は勉強時間について見ていきます。

各スクールは概ね1,000時間でUSCPAに合格できると言っていますが、こちらは実態よりも不足していると感じます。
これは受験者のスペックが相当高いか、勉強方法が確立しているようなアドバンテージがある人でないと、かなり難しいと思われます。

私自身は約1,600時間を要しました。
かなりムダな時間を費やしたところもありますので、USCPAは1,500時間がひとつの目安と考えています。
受験時のスペックにも大きく左右されるため一概に言えないので、USCPAの勉強時間についてはまた別の記事で深堀りする予定です。

USCPAの見えないメリット

実はUSCPAは、公認会計士等と比較してさらに合格しやすい特徴があります。
それは試験制度です。

  • 通年いつでも受験できる
  • 試験結果が1か月後に通知される

これは受験者にとって、非常に大きいメリットです。

通年いつでも受験できる

日本の試験制度は基本的に年に1~2回の受験機会しかありません。
公認会計士の論文式は年1回(短答式試験は年2回)、税理士試験も年1回です。

「失敗したらまた1年後」という状況は、受験者に極度のプレッシャーを与えます。
この制度により、試験中は精神的なハンデを追わなければなりません。

当日たまたま体調が悪かったら?
直前期に身内の不幸が起こったら?

こういった事情を一切考慮しない日本の試験制度は、受験者にとって非常に不利です。

一方USCPAは、いつでも受験が可能です。
また受験日は受験生が決めることが出来ます。

受験するごとに、高額な受験料を支払わなければならないデメリットはありますが(7万円程度!)、1年間合格を逃すよりは全然マシです。

監査法人に転職出来れば、ほぼ確実に年収500万円以上となってすぐに回収できます(むしろ年齢を重ねて、転職の可能性が低くなる方が危険です)。

試験結果が3週間程度で通知される

また、試験結果がわかるスピードが速いのもメリットです。

公認会計士論文試験は3か月後(短答式は1か月後)、税理士試験は4か月後である一方、USCPAは約3週間後に結果がわかります。

自分が合格しているのか不合格なのかわからない状況で次の科目を勉強するのは、非常に難しいです。
学習スケジュールも狂わされます。

税理士試験を例に挙げると、財務諸表論を8月に受験して、次は消費税だ!と新たに勉強を開始したとします。
しかし12月に不合格であることが判明し、1月からまた財務諸表論の勉強に戻らなければならなくなることもあります。
9~12月の4か月の貴重な期間を、合格可否の遅さでムダしてしまうのです。
(税理士試験についてモノ申したいことがめちゃくちゃあるため、後日記事にします…!笑)

一方USCPAの場合、不合格だったとしても学習のリカバリーが速くできるため、時間をムダにすることがないです。

私もAUDが不合格の時には、即受験予約していました。
知識が新鮮な状態でもう一度勉強できたため、再受験で合格できました。
私(たけぞう)の受験履歴については、プロフィールをご覧ください。

以上より、さっさと資格を取得して転職したい人には、USCPAはおすすめです。

科目別の難易度

上表は、科目別の難易度をまとめたものになります。
科目別に解説していきます。

FARとREG

FAR(財務会計論)とREG(ビジネスロー及び税務)については、ボリュームが多いのが特徴です。
アビタスの問題集でも1,000問を超えます。

その理由としては、主に計算問題が大半を占めていることになります。逆にメリットでもあるのですが、計算方法を覚えてしまえば、多少英語力が怪しくても四択問題(MC問題)に正解することも可能です。

いずれもボリュームが多い科目のため、社会人であれば約4~6か月で合格を目指すことをおすすめします。
大量の問題をいかに早くこなすことが出来るかがカギでしょう。

AUD

AUD(監査及び証明業務)はボリュームが少ない一方、論点をきちんと整理して理解する必要がある科目です。

アビタスの問題集は約600問程度と比較的少ないです。
一方、この科目はまぎらわしい問題が多いです。

「監査業務とレビュー業務と証明業務の違いは?」
「監査計画、重要な虚偽表示リスクの評価、内部統制、実証手続でそれぞれやることの違いは?」
「詳細テストと分析的手続の違いは?このケースではどちらが適している?」

このように、各論点の違いを整理できていないと解けない問題が出題されるため、テキストを解説できるくらい理解して覚える必要があります。

さらに基本的に計算問題は出題されず、問題文はすべて英語で把握しなければならないため、英語力も求められる科目となっています。

BEC

BEC(管理会計・ファイナンス・経済学・IT)は、英語が苦手な日本人にとって最も難易度の高い科目になります。

なぜなら、英語での記述式問題(Written Communication 通称WC問題)が出題されるからです。

試験配点のうち15%を占めているWC問題には、英語が苦手な私も手を焼きました。満点を目指す必要はないですが、この記述問題を攻略する英語力が求められるのが、BECの特徴になります。

各科目の勉強方法については、後日記事にする予定です。

意外と簡単?実際の英文の問題を紹介

「じゃあ実際の試験の英語レベルってどんなもんなの?」

という疑問にお答えするため、USCPA試験を作成・採点しているAICPA(米国公認会計士協会)が、一般に公開しているSample Testをご紹介します。

リンク先の左下あたりで、各科目のサンプルテストを受講できます。

FARから1問抜粋してみました。

Lind Co.’s salaries expense of $10,000 is paid every other Friday for the 10 workdays then ending.
Lind’s employees do not work on Saturdays and Sundays.
The last payroll was paid on June 18.
On Wednesday, June 30, the month-end balance in the salaries expense account before accruals was $14,000.
What amount should Lind report as salaries expense in its income statement for the month ended June 30?

・$24,000
・$22,000
・$20,000
・$18,000

ちなみに解答は $22,000になります。

「やっぱり英語わかんないよ…」
と思ったのなら、以下の単語と意味を読みあげてから、もう一度英文を読んでみてください。
Lind Co.=リンド社(会社名)
salary=給与
expense=費用
employee=従業員
payroll=給与
balance=残高
account=勘定
accrual=(費用などの)発生
income statement=損益計算書

どうでしょうか。
単語の意味さえ分かっていれば、何が問われているかはなんとなくつかめるのではないでしょうか。

今回の問題内容は、費用の期間案分計算について問われており、簿記3級で理解できるレベルとなっています。
(解答:6/19~30までの平日は8日間。10営業日ごとに$10,000払うため、1営業日ごと$1,000。6月末の給与計上額は$14,000+(8日間×$1,000)=$22,000)

簿記3級程度の知識がある人なら
「頻出する単語を覚えさえすれば、USCPAいけそうかも…。」
となるはずです。
私は皆さんに「なんかいけそう」という、この感触を持って欲しかったのです!

もちろん四択問題だけではなく、総合問題(TBS問題)も出題されるので、一概に「単語さえ覚えればいい」わけではありません。
特にTBS問題については長文で出題されるため、高い英文速読能力と情報処理能力が必要です。
目安としては、TOEIC L/R800(Part7がスラスラ読める)程度でしょうか。

「そんなに英語力ないよ」
と不安に思われるかもしれませんが、最初はなくても大丈夫です。
コツコツ問題集を解きながら英語も覚えていけば、最終的にはTBSも解けるようになります。
USCPAの英語対策方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

USCPA英語対策の勉強方法【留学経験なくても大丈夫】 こんにちは、たけぞうです。 今日のテーマはUSCPAの英語対策について解説していきます。 USCPA取得を目指す人は、留学...

まとめ

「USCPA(米国公認会計士)」とだけ聞くと非常に難しい資格のように感じますが、国内の難関会計資格よりも難易度は低いです。
英語力がなくても勉強していくうちに覚えていくので、必要以上に恐れる必要はありません。

「この程度なら、自分もUSCPA狙えるかも…!」と思えたなら、ぜひ本格的にUSCPAを検討してみてください。

なお、USCPAのスクールはアビタスがおすすめです。問題集すべてに日本語訳がついているのはアビタスだけなので、英語が苦手な人におすすめです。
無料で資料請求してみるのはいかがでしょうか(1分で完了するみたいです)。

以上!