USCPAの転職

残業は?リモートOK?|USCPAが監査法人の働き方を徹底解説!

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  • USCPA(米国公認会計士)を取得したら、どんな働き方になるのか知りたい
  • 監査法人って働き方がハードって聞くけど、どれくらい残業するか知りたい

USCPAを検討している人にとって、取得後に監査法人への転職も検討している人は多いはず。

一方、「監査法人ではめちゃくちゃ働かされる」と聞いたことがあるかもしれません。結果、働き方がよくわからず、

あなた
あなた
年収はよくても、結局、死ぬほど残業させられるなら転職したくないなあ…

とイメージだけで監査法人の転職を諦めてしまう人がいるかもしれません。

今回は、監査法人の働き方や職場環境について解説します。また私の年間の残業時間も公開します。

この記事を読むことで、監査法人へ転職後の自分の働き方が具体的にイメージしやすくなります。結果、監査法人は年中忙しいわけではないことがわかるはず。また事前に働き方を知っておくことで、ミスマッチがなくなり監査法人をすぐに辞めてしまうこともなくなります。

それでは解説していきます。

この記事を書いている人

たけぞう
米国公認会計士(USCPA)

単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)

凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。

USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に

監査法人の働き方・スケジュール

監査法人は7時間勤務

監査法人の勤務時間は、基本的に7時間となっています。

これはBIG4も準大手・中小も同じです。

(一部の法人では、みなし残業時間を給与に含めているところもありますが、それも勤務時間は7時間で計算されているはずです。)

一般の事業会社は8時間勤務がほとんどですから、監査法人はそれよりも1時間少なくて、かつ年収も約500~600万円(スタッフの場合)となりますから、いかに時給単価が高いかがわかります。

繁忙期の1日のスケジュール

監査法人は、クライアントの決算時に業務が多くなる特性上、繁忙期と閑散期があります。

繁忙期のうち、ある一日のスケジュールは以下の感じになります。

もちろん日によって変わりますが。

繁忙期の1日の例(クライアント先の場合)

9:30-10:00:メールチェック・タスク確認

10:00-11:30:監査手続

11:30-12:30:チームメンバーとランチ

12:30-20:00:監査手続

監査法人の始業は、だいたい9時半ごろです。法人によって9時15分のところもあります。

クライアント先に訪問して業務をすることも多いため、遅めの始業となっています。

パソコンを立ち上げると、まずはメールチェックや本日やるタスクの確認をします。

メール確認を終えると、監査手続きを行います。

「監査手続き」は、例えば、財務数値の増減分析、検証する取引のサンプル抽出、関連資料との突合作業、担当者とのヒアリング、などさまざまです。このような監査手続きや作業を行い、監査調書として記載します。

お昼になると、監査チームのメンバーとランチに行きます。一人でランチを済ませることもありますが、クライアント先や事務所にいるときは、たいてい同じチームのメンバーと行くことが多いです。

午後になっても引き続き監査手続きを行います。場合によっては、家に帰ってからも仕事を続ける事もあります。ただ、最近は働き方改革も進んでおり、22時以降はパソコンにアクセスできないようになっていたりします。

部門でも監査チームでも、定められた時間を超えて残業するスタッフがいると問題なので、マネージャーやパートナーから残業しすぎないよう配慮されます。

閑散期の働き方・1日のスケジュール

仕事が落ち着いているときの1日のスケジュールはこんな感じです。

閑散期の1日の例(事務所の場合)

9:30-10:00:メールチェック

10:00-11:30:資料依頼作成

11:30-12:30:ランチ

12:30-15:00:監査調書の整理・作成

15:00-15:30:同僚とお茶(雑談)

15:30-17:30:監査調書の整理・作成

落ち着いている期間は、主に監査手続きの事前準備や、フォロー作業をしたりします。

具体的には、クライアントへの資料を依頼したり、現場でほぼ完成させた監査調書の最終化や整理などです。

時間にも余裕があるので、事務所でしか会えない他の監査メンバーの同僚と、スタバで近況を話すこともあります。

監査法人の繁忙期と閑散期

監査法人は、クライアントの決算時に業務が多くなる特性上、繁忙期と閑散期があります。

日本の会社は3月決算が多いことから、3月から5月にかけて繁忙期になることがほとんどです。

私の3年目くらいの年間残業時間の推移を公開します。(クライアントが3月決算の場合)

  1. 明確に決まっているわけではないですが、監査法人では業務の特性上、おおよそ7月から12月あたりが「上期」、1月から6月が「下期」と考えられています。上期である年内は、比較的業務が落ち着いています。一方、年が明けてからは、5~6月の監査報告日までは忙しくなる傾向にあります。
  2. 10月は3月決算の中間監査があるため、残業時間が多くなっています。
  3. 12月は有給を取る人も多く、営業日数が限られているため残業時間も多くなります。また、日本の会計士資格合格者が修了考査試験を受験するのもこの頃で、該当者は受験準備のため1週間ほど休暇を取ります。代わりに受験しないスタッフ(USCPA含む)の稼働も増えたりします。
  4. 年が明けてから、繁忙期に突入していきます。監査報告日の5月までは右肩上がりで残業時間が増えていき、特に4月の後半から5月のGWは休日出勤するのが当たり前となっています。それ以外で休日出勤することはあまりないかもしれません。
  5. 6月は繁忙期明け。金商法の監査手続きはまだ残っているものの、5月の監査(会社法)に比べると、スケジュール的にも手続き的にも落ち着いているため、残業してまでやる感じではないです。周りもこのあたりからゆっくりし始めます。

監査法人の職場環境

続いて、監査法人での職場環境について解説していきます。

リモートワークでも働ける

2020年以降、新型コロナウイルスの影響により、監査法人でもリモートワークが一般的になりました。

完全にフルリモートとはいかないものの、クライアントの電子化が進むにつれて、監査法人も現場に行かなくてもできる業務が増えてきました。クライアントとの相談もZoomなどオンラインが一般化しています。

したがって監査クライアントにもよりますが、監査法人では月の半分程度はリモートで業務ができると思います。

ただし中小監査法人で働いている知人に聞いたところ、結構現場に行くことも多いようです。比較的規模の小さい会社がクライアントの場合、電子化が進んでおらず、コロナ過であっても現場に行かざるを得ないとのことです。

パワハラをしてくる上司は比較的少ないか

監査法人の管理者、つまりマネージャーやパートナーについて、私の体感としてパワハラをしてくる人は少ない気がしています。

考えられる理由としては

  • 優秀な人や勉強ができる人が多く、性格的にもおとなしい人が多いから
  • 営業と比べると一人あたりの明確なノルマが特になく、スタッフを詰めるような文化ではないから
  • もしパワハラをした場合、すぐに噂になり、チームから外される風土があるから

というところでしょうか。

私自身、地方銀行の支店で働いたことがありますが、銀行と比べると上司から詰められることはほぼないです。

私の経験からも、監査法人では優しい人がほとんどです。たまに理解力がないスタッフを詰めているマネージャーも見かけましたが、そういう人はすぐに噂になりますし、もしスタッフを病ませてしまった場合、そのマネージャーがチームから外されるところも見てきました。

有給休暇は繁忙期以外なら取りやすい

監査法人は、有給休暇が取りやすい職場だと思われます。

「ほとんど休みを取れないまま、有給の期限が失効してしまった・・・」という人はほぼいないです。マネージャー以上の人たちも忙しそうですが、昔と比べると休みやすくはなっているそうです。働き方改革の意識も年々進んでおり、年に5日以上は必ず取得しなければいけません。

特に閑散期やお盆、年末年始のタイミングでまとめて休みを取る人が多い印象です。

監査法人に転職したいなら公認会計士ではなくUSCPA取得をおすすめ

あなた
あなた
監査法人で働いてみたい…でも会計士資格取るのは大変そう…

このように思っているかもしれません。

そんな人には、公認会計士ではなくUSCPA(米国公認会計士)をおすすめします。

監査法人に行きたいならUSCPAをおすすめする理由

  • 公認会計士より難易度が低いため、働きながら2年程度で目指せるから
  • 難易度は低い一方、公認会計士と同様の給与水準のため、資格としてコスパがいいから
  • 監査法人では、監査業務やIFRSアドバイザリー、英文財務諸表監査などUSCPAを活かせる場があり、やりがいをもって仕事ができるから

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まとめ

監査法人は、思ったよりも働きやすい環境だと知った人も多いのではないでしょうか。

私としては、繁忙期は大変ではあるものの、定時が7時間で始業が9時半なところが監査法人の良いところかと。一度これに慣れてしまうと、事業会社で働くのがしんどく感じそうです笑

監査法人で働いてみたい人は、USCPA(米国公認会計士)も検討してみましょう!

以上!

たけぞう

USCPAの予備校選びをこんな風に思っていませんか

  • USCPA予備校はどこを選んでも一緒
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このような思考だとほぼ確実に挫折します!

\後悔しないUSCPA予備校がわかる/