FP(ファイナンシャル・プランナー)は、顧客の資産運用についてアドバイスをするスペシャリストです。資格を取得していることで、金融の幅広い知識を持っている証明になります。
金融機関に勤めている銀行員が持っておくと、業務上でさまざまなメリットを得られます!
この記事では、FPを受験しようか迷っている方に向けて以下の内容を解説します。
- 取得するメリット
- 試験の難易度
- 合格するためのコツ
キャリアアップや転職に役立つ、FP以外にも取得を検討したい資格もピックアップしているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
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銀行員におすすめの資格FPとは?基本情報を解説
そもそもFPとは「ファイナンシャル・プランナー」の略称です。顧客の資産運用についてアドバイスをするスペシャリストを指します。
FPの試験は、学科試験と実技試験の2つに分けられます。両方を合格して、初めてFPの資格を取得することが可能です。
ちなみに、学科や実技のどちらかを合格した状態は、一部合格した試験の実施日が属する年度の翌々年度末まで有効になります!
たとえば、2020年9月試験での一部合格は2023年3月末まで有効です。
なお、FPの試験分野は以下の6つです。
FPの試験分野
- 金融資産運用設計(貯蓄や債券、株式など)
- 不動産
- ライフプランニングと資金計画(企業年金・個人年金など)
- リスク管理(生命保険・損害保険など)
- タックスプランニング(税額控除・日本国内の税制など)
- 相続・事業承継
上記の試験分野から、出題される内容が多いことがわかると思います。つまり、FPを取得することで、お金にまつわる幅広い知識を持っている証明になるのです。
FPの資格は、1~3級まであります。転職や昇進などを考えているなら、2級以上の取得が望ましいです。1級まで取得すると、独立も視野に入れられます。
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銀行員がFPを取得する6つのメリット
銀行員がFPを取得することで、以下6つのメリットを享受できます。
- 金融知識により顧客から信頼されやすい
- 金融業界への転職が有利になる
- FP1級を取得していると独立しやすい
- 業務の知識を活かして合格しやすい
- 資格手当がもらえる場合がある
- 昇進・昇格しやすくなる
「FPを受験しようか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.金融知識により顧客から信頼されやすい
銀行員は、法人営業・窓口問わず、顧客から資金運用の相談を受ける機会が多いです。
そのため、FPを取得していると、金融の知識を持っている証明になります。名刺にも記載できるため、顧客から信頼を寄せてもらいやすいです。
資格としての知名度も高く「FP=お金に詳しい人」と認識されることも多いです!
2.金融業界への転職が有利になる
FPの資格は、金融に関する幅広い知識を有する証明です。そのため、金融業界への転職が有利に働きます。
特に、FP2級以上を持っていると、転職時に評価されやすいです。他行への転職はもちろん、保険や証券などの金融企業へも転職しやすくなります。
なお、FP1級を取得していると、転職だけでなく独立もしやすいです!
3.FP1級を取得していると独立しやすい
FPとして独立した際には、主に金融商品の代理販売や顧客相談業務などをおこないます。
1級は、FP試験のなかでも最上位の難易度を誇ります。そのため、2・3級を持っているよりも顧客から信頼を寄せてもらいやすく、独立した際に仕事を依頼される可能性が高いです。
加えて、経済雑誌や金融関連コラムなどの監修は、FP1級の取得者がおこなっている場合が多いです。多方面から仕事を依頼される可能性があるのは、1級を取得しているメリットといえます。
4.業務の知識を活かして合格しやすい
FPの試験内容は、銀行員の業務と被っている部分が多いです。
たとえば、相続の部署にいるなら仕事で使う知識がそのまま試験に出題されることも珍しくありません。
FPの問題で出やすい「相続の分配割合」や「申告・納税の期日」などは、銀行員でも知っている方が多いと思います。
さらに、証券外務員の資格を持っているなら、FPの試験分野の1つである「金融資産運用」の学習時間を短縮しつつ合格を目指せます。浮いた時間で他の分野を勉強できるため、効率よくFPを取得できるでしょう。
銀行員は金融の知識をある程度持っているため、0ベースで学習を始める人よりも合格しやすいです。
5.資格手当がもらえる場合がある
銀行によっては、FPを取得することで資格手当がもらえる場合があります。
明確なデータはありませんが、月に2~3万円程度もらえるケースが多いです。毎月の給与に資格手当が加算されると、年収アップにもつながります。
たとえば、資格手当が毎月3万円つくのなら、年収は36万円も上がります!
6.昇進・昇格しやすくなる
多くの銀行では、昇進・昇格の条件としてFPの取得を定めています。銀行員としてのキャリアを積みたいなら、ぜひとも取得を目指しましょう。
銀行にもよりますが、FP以外にも宅建や公認会計士などの資格も昇進・昇格に関わることが多いです。
なお、人事考課で評価されるのは2級以上です。FPを持っていない方はまず3級の取得を目指し、徐々にステップアップしていきましょう。
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銀行員が取得したいFPの難易度
FPの各級の合格率は、以下のとおりです。
級数 | 学科の合格率 | 実技の合格率 |
---|---|---|
1級 | 10~20% | 80~90% |
2級 | 20~30% | 40~50% |
3級 | 70~80% | 80~90% |
学科試験に比べると、実技試験は合格率が高いことがわかります。
つまり、鬼門は学科試験ということです。特に2級から難易度がぐんと上がるため、念入りな試験対策が求められます。
余談ですが、3級の学科試験が〇×形式の回答だったのに対し、2級は4つの選択肢から正解を選ぶ形式に変わります!
選択肢が増える分、当てずっぽうでの正答が難しいです。そのため、2級の学科試験は、きちんと学習して内容を理解しなければなりません。
なお、どの級の試験も6割程度正解していれば合格できます。
FPの難易度をより理解するため、他の資格との合格率を以下にて比較してみましょう。
資格 | 合格率 |
---|---|
FP(学科試験) | 1級:10~20% 2級:20~30% 3級:70~80% |
宅建 | 15~18% |
日商簿記2級 | 20~25% |
USCPA(米国会計士) | 30~35% |
受験する級にもよりますが、合格率だけを見るとFPは他の資格と比較して取得しやすいといえます。
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銀行員がFPに合格するためのコツ3選
FPは、級にもよりますが宅建やUSCPA(米国会計士)よりも難易度が低い資格です。
しかし、まったく学習をせずに合格できるほど簡単なものではありません。2級以上の取得を目指すのなら、念入りな試験対策が求められます。
こちらでは、FPに合格するために意識してほしい3つのコツを解説します。
- 各科目をまんべんなく学習する
- 実際の問題に慣れておく
- 必要に応じて教材を活用する
これらのポイントを押さえておくことで、一発合格しやすくなります。ぜひ参考にしてみてください。
1.各科目をまんべんなく学習する
FPの各級は、だいたい6割正解していれば合格できます。
6つの試験分野に分かれているため、各項目をまんべんなく学習しましょう。各科目で6割を取る必要はありませんが、苦手科目があると合格しにくくなるためです。
苦手な分野については、重点的に学習することをおすすめします。参考書を何度も読んだり、問題を繰り返し解いたりしましょう。
2.実際の問題に慣れておく
過去問や問題演習を解いて、FPの試験に慣れておきましょう。
特に、実技試験は計算問題となっており問題演習は必須です。たとえば、確定申告での控除額の計算やキャッシュフロー表の作成などが出題されます。
実技試験は一見難しそうに思えますが、問題に慣れていれば出題傾向を掴めます。回答への導き方もわかるため、過去問や問題演習を解いて本番に臨みましょう。
問題を解いたあとは、復習をすることも大切です!
3.必要に応じて教材を活用する
教材を活用することで、効率よくFPに合格できます。教材によっては、カリキュラムがまとまっていたり、スマホで学べたりするので、最短ルートで資格取得を目指せるでしょう。
「できるだけ早くFPの資格が取りたい」と考えている方は、教材の活用がおすすめです!
なお、忙しい銀行員にぜひ活用してほしいのがスタディングのFP講座です。
講義は動画形式であり、通勤時間を活用してスマホでサクッと学習できます。1回の講義は30分程度であり、1度見たあとも復習しやすいのが魅力です。
さらに、AI問題復習機能が搭載されており、受講者の理解度にあわせて復習問題をピックアップしてくれます。間違えた問題は短い間隔で出題されるため、苦手分野の対策にぴったりです。
公式サイトでは、FPの無料講座をお試しで受けられます。「どんな講義なのか見てみたい」「自分にあっている講座なのか確かめたい」という方は、ぜひスタディングのFP講座をチェックしてみてください。
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【要チェック】銀行員におすすめしたいFP以外の資格3選
FPの資格取得を検討する際に、銀行員が知っておくべき他のおすすめ資格を解説します。主に以下の3つです。
- 日商簿記2級
- 宅建
- USCPA(米国会計士)
FP1級は、昇進・昇格や転職、独立などに役立つ資格です。しかし、取得するためには難易度が高く、少々コスパが悪いといえます。
取得しやすかったり難易度が低かったりする資格や大きなキャリアアップを狙える資格などが多々あります。銀行員が取っておきたい資格は、関連記事「銀行員おすすめの資格10選|資格で年収200万アップした元銀行員が解説」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.日商簿記2級
日商簿記2級は、企業会計に関する基本的な知識が問われる資格です。
3級と比較すると難易度は高めで、合格率は20~25%となっています。
3級は経理業務の入門的な立ち位置の資格です。そのため、銀行員が業務として活かすのなら2級の取得を目指しましょう。
ちなみに、日商簿記は、3級に合格していなくともいきなり2級を受験できます。
銀行員に必須の資格である簿記については、「【銀行員に必須】簿記を取得するメリット5選!3つの勉強法と難易度を解説」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.宅建
宅建は「宅地建物取引士」の略称であり、不動産取引のスペシャリストを証明する資格です。
銀行の融資担当になると、融資をする際に不動産担保登記や不動産評価などをおこないます。そこで宅建の知識があれば、業務内容を深く理解することが可能です。
宅建の合格率は、FP2級よりも低く15~18%です。
宅建の資格を取得することで不動産業界への転職も視野に入ります。宅建については、「【元銀行員が力説】銀行員が宅建を取得するメリット6選!難易度や合格のコツを紹介」で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
3.USCPA(米国会計士)
USCPA(米国会計士)は、アメリカの会計士の資格です。
日本の会計士とは異なり、取得していることで会計以外にも英語のスキルがあることを証明できます。
USCPA(米国会計士)は、アメリカの資格ですが、東京と大阪で受験できます!
日本在住者の平均合格率は34%と、FP2級と同じくらいの難易度です。しっかりと対策さえすれば、十分取得を目指せます。
USCPA(米国会計士)については、関連記事「銀行員にUSCPA取得をおすすめする理由5選|元銀行員USCPAホルダーが解説」にて詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
幅広い金融知識のある銀行員を目指すならFP取得を検討しよう
銀行員には、FPの資格取得がおすすめです。転職や昇進を考えるなら、2級以上の取得を目指しましょう。
なお、FP1~2級に合格するためには、6つの分野の深い理解が必要です。
参考書を繰り返し読んだり、問題演習を何度もおこなったりして、きちんと試験対策をする必要があります。
「銀行員の業務が忙しい」「できるだけ最短で合格したい」と考えている方は、スタディングのFP講座がおすすめです。出題傾向を反映したカリキュラムになっており、合格のために必要な知識を集中的に学べます。
スタディングのFP講座は講義や問題演習などをスマホからの受講が可能です。通勤時間や営業時間の合間を学習に活用できるため、忙しい方でも合格を目指せます。
キャリアアップのためには、FP以外にもUSCPA(米国会計士)や日商簿記2級などの取得も視野に入れてみてください。資格を武器にして、自身のレベルアップを図りましょう。
以上!
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