税理士試験は科目合格制であることから、働きながらでも目指しやすい試験です。しかし、難易度は高く多くの勉強時間が必要になります。
税理士試験は合格までに約3,000時間必要です。働きながら、勉強時間を捻出するためには効率的な勉強を行わなければならないでしょう。
働きながら税理士試験に合格するのは、かなり難易度が高いです。
本記事では、働きながら税理士試験に挑戦するメリットデメリットや合格する秘訣について解説しています。現在、税理士試験の勉強に不安を抱えている社会人の方はぜひ参考にしてみてください。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。
USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に
税理士は働きながらでも目指せるけど大変
税理士試験は働きながらでも目指せます。ただ、実際に挑戦している方は睡眠時間が3時間程度など過酷な生活を強いられている場合がほとんどです。
3時間程度の睡眠時間で長期間勉強を続けると体も壊してしまいます。
当然、友達と遊ぶ時間や飲みに行く時間はなく「食事や睡眠以外の時間は全て勉強にあてる」ほどの覚悟が必要です。
働きながら税理士試験を目指す場合にかかる期間
働きながら税理士試験を目指す場合にかかる期間について、以下の3つのパターンに分けて詳しく解説します。
- 働きながらの場合は平均して6〜7年かかる
- 最短でも3年以上はかかる
- 働かず税理士試験に専念する場合は2〜3年での合格も可能
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
1.働きながらの場合は平均して6〜7年かかる
税理士は勉強時間が3,000時間以上必要と言われます。働きながら勉強時間を確保するとなると6~7年必要です。
まずは働きながらどれくらい勉強時間が確保できるのか考えてみてください。
科目合格制の試験であり、税理士になるためには5科目の試験に合格しなければなりません。受験機会は一年に一回しかないので、合格できない期間が続くと10年近く受験を続ける場合もあります。
2.最短でも3年以上はかかる
効率的に勉強すれば、より短い期間で合格できる方もいます。それでも、最短で3年は必要です。
できるだけ短い期間で合格を狙うならしっかりとした勉強計画を立てましょう。
働きながら合格を目指すなら効率よく勉強するための計画が必要です。限られた時間で結果をだすためにはちょっとした時間の有効活用と勉強できる環境を確保しましょう。
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3.働かず税理士試験に専念する場合は2〜3年での合格も可能
働かずに税理士の勉強に専念できるなら2~3年で合格が可能です。それでもかなりの勉強時間が必要です。
科目のポイントを押さえ効率よく勉強を行いましょう。大学院での科目免除制度をうまく活用して合格を狙う方法もあります。
ただし、科目免除制度は多大な費用と時間がかかるため、あまりおすすめはしません。
税理士試験に最短で合格するポイントが知りたい方は「【難関資格】税理士試験に受かるには何年かかる?最短で合格するポイント5つも紹介」で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
働きながら税理士試験を受験する4つのメリット
働きながら税理士試験に挑戦する際の具体的なメリットは以下の4つです。
- 実務経験が勉強や将来の活動に役立つ
- 職歴に空白期間が無いためキャリアに傷がつかない
- 収入が精神的支えになる
- 勉強に集中できる
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
1.実務経験が勉強や将来の活動に役立つ
会計事務所での実務経験があると試験合格後にスムーズに税理士業務に従事できます。また、試験勉強にも普段の実務経験が活かせるでしょう。
法改正についての情報を把握していることで、知識もアップデートしやすいです。
実務に即した問題が出題された場合には解きやすいです。
会計事務所で働きながら税理士試験の勉強を行うと実務経験を活かしたり試験の勉強を実務に活かしたりとより高い相乗効果を得られます。
2.職歴に空白期間が無いためキャリアに傷がつかない
働きながら税理士試験の勉強を行うと職歴に空白期間を作らずに済みます。職歴に空白期間があると就職で評価されづらくなるのです。
働きながら税理士試験の勉強をしている場合なら、受験を諦めた際でも転職活動がスムーズに行えます。
会計事務所の実務経験は企業の経理でも活かせます。
より良いキャリアへと転職していくためにも、働きながら税理士試験の勉強を行う選択をとる方が多いです。
3.収入が精神的支えになる
働きながら税理士を目指す場合には、勤務先から給料をもらいながら勉強を行うことになります。生活費分の収入があることで安定した精神状態で勉強を行えるでしょう。
安定した収入は、精神的な支えになります。
税理士試験を目指すなら予備校や通信講座にお金がかかりますが、こうした費用も自分で捻出できます。
受かるかどうかわからない状況で長期間勉強すると精神的に不安定な状況に陥ることもあります。メンタルケアとして「働きながら合格を目指す」という選択肢は非常に有効です。
4.勉強に集中できる
働きながらだと勉強に割ける時間が限られていますが、より一層勉強に集中できる場合があります。プレッシャーがかかると、限られた時間で最大限の効果を得ようと勉強するためです。
周囲に合格すると宣言してみるのもいいプレッシャーになります。
過度なプレッシャーはよくありませんが、働きながらのほうが時間を有効活用でき、メリハリをつけた勉強が可能です。
働きながら税理士試験を受験する3つのデメリット
働きながら税理士試験を目指すうえでのデメリットは以下の3つです。
- 勉強時間が確保しづらい
- 勉強へのモチベーションを保ちづらい
- 合格できない状況が何年も続く可能性がある
それでは、ひとつずつ確認していきましょう。
1.勉強時間が確保しづらい
働きながらだと平日での勉強時間はどうしても限られます。17時半や18時頃に仕事が終わると仮定して、勉強できる時間は4時間くらいが現実的でしょう。
合格するためには「空いた時間は全て勉強に捧げる」という覚悟が必要です。
残業が多いブラックな職場だと勉強時間が確保できず試験合格は困難になります。今の職場環境を見直してみて集中して勉強できる環境を作っていきましょう。
具体的には勉強に集中できるホワイト事務所への転職をおすすめします。ヒュープロならば、条件の良い会計事務所の求人を多数取り扱っているので一度登録して求人情報を確認してみてください。
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2.勉強へのモチベーションを保ちづらい
税理士試験の勉強は長期にわたるため、モチベーションを保ちづらいです。働いていると職場で飲み会や同僚からの遊びの誘いを断る必要もあるでしょう。
理解のある職場だといいですが、誘いを断って気まずくなるなら職場を変えることも検討しましょう。
働きながら税理士を目指すなら職場環境も合格に必要な要素です。税理士試験の勉強に対して理解のある職場を選ぶようにしましょう。
3.合格できない状況が何年も続く可能性がある
税理士試験は科目合格制であり働きながらでも目指しやすいと資格ですが、中途半端に勉強を行うとダラダラと受験期間が長くなってしまいます。
特に働きながらだと、ある程度の収入は担保されるので勉強に身が入らない人も一定数います。
税理士試験の沼にはまってしまう方がいるので注意が必要です。
税理士試験に対して途中で撤退することに勿体無さを感じる人もいます。結果として、なかなか受験から抜け出せず40〜50歳になっても受験を続けている人が多いのが実情です。
働きながら税理士試験に合格するための秘訣3選
働きながら税理士試験に挑戦するなら計画的に勉強する必要があります。
具体的には主に3つの秘訣があります。
- スキマ時間で効率的な勉強を心がける
- 税理士試験の受験を応援してくれる職場へ転職する
- 長期間の勉強に耐える覚悟をもつ
ひとつずつ秘訣を確認していきましょう。
1.スキマ時間で効率的な勉強を心がける
働きながら税理士を目指すならスキマ時間を有効活用する必要があります。勉強の質も高めなければなりません。
具体的には、以下の3つを意識してください。
- 必要な勉強時間を確保する
- 試験に出ない内容に手を出さない
- 問題を解く練習などアウトプットを重視する
働きながらの勉強の場合、通勤時間や休憩時間を活用して勉強時間を確保しましょう。
働きながら目指すならいかに効率よく勉強できるかがポイントです。
試験に出る問題を把握して、誰も解けないような問題には手を出さず、解く必要がある問題を早く正確に解けるように反復練習をしましょう。
スタディングならば、スキマ時間を有効活用して税理士の合格を目指せるので、ぜひ活用してみてください。
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2.税理士試験の受験を応援してくれる職場へ転職する
働きながら税理士試験に挑戦するなら勉強する環境を整えることが非常に重要です。環境が悪いと継続して勉強に取り組めません。
税理士試験の合格を目指せる最適な環境とは以下の3つです。
- 勉強時間が確保できる
- 同じく税理士を目指す境遇の人がいる
- 実務が受験科目の勉強と関連している
まずは、今の職場が税理士を目指せる環境なのか考えてみましょう。もしもブラックな職場なら転職を一度検討してみましょう。
勉強しやすい環境を整えることが最初の一歩です。
税理士事務所の中には試験休暇の付与や資格手当が手厚い事務所も存在します。ホワイトな事務所への転職も税理士を目指すなら必要な要素です。
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3.長期間の勉強に耐える覚悟をもつ
働きながら税理士を目指すなら合格までに6~7年程度の期間がかかります。長期間にわたって勉強中心の生活になることを理解しておきましょう。
空いた時間は全て勉強にあてる強い覚悟が必要です。
勉強に捧げる強い覚悟が自分にあるか再度確認してみましょう。もし、自分にそれだけのモチベーションや覚悟がないなら方向転換もありです。
税理士試験の勉強を継続するかどうか迷ったときの判断基準は「【税理士試験はおかしいのか】税理士をあきらめるか迷ったときの考え方を元受験生が解説します」で解説しているので参考にしてみてください。
また、これまでの税理士試験の勉強経験が活かせる他の資格を取得を検討してみるのも良いでしょう。
特に税理士受験生には、USCPA(米国公認会計士)の資格取得がおすすめです。関連記事「毎年不合格&安月給の税理士受験生にUSCPA(米国公認会計士)をおすすめする理由を元税理士試験受験生が解説!」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
働きながら税理士を目指すなら職場環境は慎重に選ぼう
働きながら税理士試験に合格するためには、勉強の時間をいかに確保できるかが重要です。そのためには、理解してもらえる職場選びをする必要があります。
ホワイトな職場は、勉強できる環境だけではなく合格後も手当がつくなどメリットは大きいです。
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税理士試験に合格するためには、職場環境は慎重に選ぶ必要があります。ぜひ、勉強に集中できる環境を手に入れて、働きながらでも税理士合格を目指しましょう。
以上!
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