銀行員からUSCPA

銀行のノルマがしんどいときの対策方法3選|元銀行員が解説!

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「ノルマが未達成でつらい・・・支店長に怒鳴られないか不安で、いつも胃がキリキリする・・・」

たけぞう
たけぞう
私もノルマはめちゃツラかったです・・・

銀行は旧態依然の業界で、いまだに昭和的な上司が多いです。ノルマが未達成な部下に対して、詰めたりパワハラ的な発言をする人もいます。

我慢し続けた結果、ストレスで精神的にまいってしまったり、体調を崩して、長期間休職してしまう銀行員もいるでしょう。

私は銀行がつらすぎて、1年で辞めてしまいました。そこから今まで、ノルマとは無縁の仕事をしています。また約10年のサラリーマン人生の中で、手を出してきたり、パワハラ的に詰めてくる上司もいましたが、なんとか乗り越えてきました。

今回は、私の経験も踏まえて、今すぐできる銀行のノルマやパワハラへの対策方法を解説します。

この記事を読むことで、ノルマからしんどい状況から抜け出すことができます。

この記事を書いている人

たけぞう
米国公認会計士(USCPA)

単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)

凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。

USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に

なぜ銀行のノルマがつらく感じるのか

支店からのノルマがおかしいと感じるのはあなただけではありません。理由は以下のとおりです。

  1. ノルマの種類が多すぎるから
  2. 地方の経営環境が悪化傾向だから
  3. 銀行から投信・保険を買う人が少なくなっているから
  4. 他の企業・業界を知らない昭和タイプの上司がいるから

ノルマの種類が多すぎるから

銀行のノルマは目標が高すぎることがつらいのではありません。

ノルマの種類が多すぎるのです。

担当者は貸出金額、新規貸出先件数、住宅ローン、投資信託、保険、カードローン、外為、年金だったり、多くの項目に対してノルマが課せられます。

私が銀行員時代も、基本的に全ての数字を達成できていた人はいなかったです。そもそも本部は支店に対して、達成できるような目標設定をしていないのです。

地方の経営環境が悪化傾向だから

銀行、特に地方銀行の経営環境は年々悪化しています。

  • 低金利の長期化による利鞘確保が困難
  • 少子高齢化による地方商圏の衰退

地方の商店街では、かつての勢いはなく、シャッターを閉めたり市役所の空き家バンクに登録しているようなお店が年々増えてきています。

人口の減少に伴って個人事業者や企業も減少していますから、当然、銀行にとっての貸出先も減少傾向です。

銀行から投信・保険を買う人が少なくなっているから

最近では「銀行から金融商品を買うな!」というYoutubeの動画や資産運用の書籍があふれかえっています。

ここ数年でようやく、銀行で金融商品を買うと手数料が高すぎるということが浸透してきました。

ネットの証券会社で積立投資を始めることが当たり前になってきた今、銀行からわざわざ投資信託や株を買う人はかなり減ってきました。買うとしても若い世代ではなく高齢者が多いです。

他の企業・業界を知らない昭和タイプの上司がいるから

退職して改めてわかりましたが、銀行は狭い業界です。

銀行で働き続けている人は、支店こそが世界の全てになっています。他の企業や業界のことを知らないため、独自の価値観を持ったり、昭和の古い考えで止まっている上司がたくさんいます。

このような銀行内の体質が古いことも、働くことがつらい要因です。

私自身も、お客さんが見えるところで怒鳴られもしましたし、酒の席でビンタされることもありました(当時の私の態度が良くなかったこともありますが・・・)。

昔よりは減っていますが、過激なノルマへの詰めが当たり前と思っている人が、未だに一定数いたりします。

銀行のノルマ&パワハラへの対策方法

では銀行内でのノルマの詰めやパワハラはどのように対策すればいいでしょうか。

  1. 体調に異変があったら遠慮せず本部に報告する
  2. 転職エージェントに登録だけしておく
  3. 自己投資を始める

体調に異変があったら即、本部に報告する

この記事を読んでいる人は、すでに怒られないように頑張っている人だと思います。

精神的に追い詰められながらノルマをこなしていると思いますが、無理をしすぎて体調に異変は出ていないでしょうか。

涙が止まらなくなる、胃がキリキリする、など少しでも体調に違和感を感じたら、即、支店長または本部に報告しましょう。そして病院にも行きましょう。

体調が悪くなっているのだとしたら、あなたの身体が、もうこれ以上働いてはいけないというサインを出しているのです。

そうなったら遠慮なく、支店長に報告すべきです。支店長にも言いづらい場合は、行内のヘルプラインなどを利用して本部に連絡しましょう。報告すれば、現状をヒアリングしてくれ、あなたの希望を踏まえた勤務形態を提案してくれるはずです。

「報告しても、結果、他の支店の人たちとも働きづらくなってしまうのでは・・・?」と思うかもしれませんが、それは思い込みです。

支店という狭い世界で働いていると、そこでしか生きていくしかない、と思い込んでしまいますが、そんなことはありません。現状を報告することで、近隣の支店や本店に異動させてもらうこともあります。

鬱になってしまうと、復職するのに時間もかかりますし、その後転職する場合、足かせになってしまいます。あなたの身体が一番大事です。

狭い人間関係で悩む必要はありません。遠慮せずに通報制度を利用しましょう。

転職エージェントに登録だけしておく

ノルマに苦しんでいる人は、転職エージェントに登録だけしておきましょう。

なぜなら精神的にラクになるからです。

ノルマ未達などで上司に過度に詰められると、ます。頭の中が上司からの暴言でいっぱいになり、視野がめちゃくちゃ狭くなります。

視野が狭くなると、人はメンタルが弱くなり、視野を広げると、人はメンタルが強くなります。

視野を広げるのに最適なのが、転職エージェントに登録をしておくことです。

別に本格的に転職活動をする必要も、何度も転職エージェントと面談をする必要もありません。転職エージェントに登録しておくだけで、あなたの意向に沿った最新の求人を定期的に届けてくれます。

エージェントから送られてきた求人を眺めるだけで「自分には応援してくれる人もいるし、いざとなったら転職先もある」と根拠のない自信が漲ってきます。

もちろん本当に転職したくなったらすればいいですが、どちらかというと視野を広げて精神的に安心するために、転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。

自己投資を始める

ノルマに苦しんでいる人には自己投資、つまり勉強することもおすすめです。

勉強することで、日々、自分の成長を実感できます。成長を実感することで自分のことが好きになり、メンタルも少しづつ改善してくるはずです。

勉強する分野は好きなものでいいですが、ノルマに苦しんでいるのであれば、目の前の仕事に関するものや、転職市場で評価される資格勉強がベストです。

例えば、銀行で投信・保険のノルマがあるのなら、その目標はいったん無視して、目の前の商品や制度について詳しく勉強することを目標にするのです。詳しくなっていくと自然と誰かに話したくなってきます。お客様にわかりやすく説明できるようになってくれば、あなたから申し込みをしてくれるかもしれず、結果的にノルマを達成できているかもしれません。

目の前の業務もイヤなら、資格試験の勉強でもOKです。

銀行員におすすめの資格試験
  • 日商簿記試験(3級、2級)
  • FP
  • 宅建士

【関連記事】銀行員おすすめの資格10選|資格で年収200万アップした元銀行員が解説

上記の資格は銀行業務にも活きますし、転職市場でも評価されます。他の企業でも活かせる勉強をすることで「いざとなったらこのスキルを活かして転職できる」と自信が出てきます。

たけぞう

ノルマから開放されたい、専門スキルも身につけたい銀行員には、USCPA(米国公認会計士)もおすすめしてます。

私が銀行員にUSCPAをおすすめしている理由

  • 銀行で身につけた財務・ファイナンスの知識がUSCPA受験に活かせる
  • USCPAは働きながら取得できるから、受験専念のため無職にならずに済む
  • 監査法人に転職できれば、営業ノルマや転勤がなく年収も稼げる

【関連記事】【銀行やめたい人へ】銀行員がUSCPAを取得して監査法人へ転職するためのロードマップ

【関連記事】【取得する意味ない?】USCPA(米国公認会計士)とはどんな資格か資格保有者が解説します

ノルマからすぐに抜け出したい銀行員への注意点

ノルマから一刻も早く抜け出したい気持ちはわかりますが、注意も必要です。

勢いで銀行を辞めないこと

次の転職先が決まってもいないのに、勢いで退職願いを出してはいけません。

なぜなら、次の転職活動に不利に働いてしまうからです。

無職の期間が長くなると、金銭的に余裕がなくなってきます。また転職活動が上手くいかず焦ってくると、精神的にも余裕がなくなり、結果、妥協した企業に転職せざるを得なくなります。

また、転職希望先に対しても、計画的に行動できない人間だと思われる可能性があります。

このようにいきなり退職することは転職活動に不利に働いてしまいます。

どんなにノルマが大変でもパワハラを受けても、いきなり退職せず、まずは周囲の人たち(支店長、本部、家族、友人、お医者さん、外部の転職エージェント)に相談することから始めましょう。

転職するつもりもないのにエージェントに会いすぎないこと

本気で転職するつもりがないのなら、転職エージェントにむやみに面談をしすぎないようにしましょう。

転職エージェントも忙しいですから、相手の時間を奪うようなことばかりしてしまうと嫌われてしまいます。

逆にいうと、今すぐ転職するつもりがなくても、転職エージェントに登録しておくぶんはOKです。

最初の面談時に、希望する業界や条件を伝えておくだけ留めておき、堂々と「今は情報収集をしているのですぐ転職するつもりはありませんが、いい求人があれば転職したいです。」と伝えておけば大丈夫です。

そうすればエージェントのほうから、定期的に最近の転職市場やおすすめの求人を送ってくれるでしょう。

まとめ:1%でも行動しなければ現状は変わらない

ノルマでつらい気持ちはよくわかります。

でも、そのままにしていても、つらい現状は変わりません。

本記事で解説した3つのうち、ひとつでも、1%でもいいので、行動してみてください。

  1. 体調に異変があったら即、本部に報告する
  2. 転職エージェントに登録だけしておく
  3. 自己投資を始める

ここでいう「1%だけでも行動してみる」とは、「行内のホットラインの連絡先を確認する」とか、「転職エージェントに登録だけしておく」とか、「気になる資格講座を調べてみる」などです。

これをやるだけでも、今まで悩んでいた気持ちがすっきりしてきます。

【関連記事】銀行員おすすめの資格10選|資格で年収200万アップした元銀行員が解説

何もしないと、つらい状況は永遠に変わりません。

どんなにつらくても必ず出口はあります。1歩ずつでいいので一緒に乗り越えましょう!

以上!