銀行の法人営業は、飛び込み営業をさせられたり、さまざまなノルマを課せられたりなどします。人によっては「仕事がきつい」「毎日つらい」と感じる場合があります。
とはいえ、どうやってこの悩みを解決すればよいのかわかりませんよね。「自分だけがつらいと感じているのではないか」と不安を抱く方もいるでしょう。
この記事では、法人営業がきついと感じている銀行員に向けて
- きつい理由
- 対処法
- おすすめの転職先
などを解説します。
ちなみに、この記事を書いている私は、元銀行員であり営業をしていました!
そんな私が年収を約3倍にアップさせて、ノルマや転勤のない仕事へキャリアチェンジできた方法も紹介します。
「法人営業がきついと感じている現状を変えたい」と強く感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。
USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に
【実体験あり】銀行の法人営業がきつい7つの理由
銀行の法人営業がきついのは、主に以下7つの理由が考えられます。
- 融資業務の難易度が高い
- 飛び込み営業をさせられる
- 課せられるノルマの種類が多すぎる
- 出世競争が激しい
- 体育会系気質の社風がある
- 取得しなければならない資格が多い
- 転勤が多い
「仕事がつらい」と感じている方は、なぜそう思うのか紐解いてみましょう。
X(旧Twitter)から見つけた生の声も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
1.融資業務の難易度が高い
銀行の法人営業では、企業へ融資をおこなうのが主な仕事です。とはいえ、かんたんに融資先を見つけられるわけではありません。
たとえば、業績がよい企業は「いまこの瞬間」にお金を借りたいとは思わないです。
反対に「貸してほしい」と自分から言ってくる企業や経営者には注意が必要です。このような企業は倒産してしまうリスクが高く、安易に融資をしてしまうと共倒れになってしまう恐れがあります。
銀行も潰れるわけにはいかないので、融資先を慎重に選ばなければなりません。それでも貸したい先に貸せないジレンマを感じます…
融資業務ではやらなければならない手続きが多いです。信用照会や格付、契約書の作成など、慣れるまでは仕事量の多さに「きつい」と感じてしまうでしょう。
2.飛び込み営業をさせられる
入行する際「法人営業だから飛び込みはないだろう」と思っていた方も多いのではないでしょうか。
銀行員は、新規開拓にもノルマを課せられます。そのため、飛び込みを強要されることは日常茶飯事です。
私の先輩は、ワゴン車や軽トラが停まっている家を見つけると全て飛び込みしていたそうです。何かしら事業をやっているのではないか、ということだそうですが…
また、電話でアポを取ろうとしても「担当者は不在」と言われることも珍しくありません。企業に訪問しても追い返されることも多いでしょう。
3.課せられるノルマの種類が多すぎる
法人営業が売るものは、融資だけではありません。投資信託や保険商品、デビットカードなど種類はさまざまです。
売らなければならないものが多いため、商品を覚えるのも一苦労です。
なかには、自宅に帰ってから勉強している方も多いと思います。
加えて、それぞれの商品にノルマを課せられるのも、法人営業がきつい理由といえるでしょう。
4.出世競争が激しい
出世することで、給料や待遇が大きく変わる銀行は多いです。そのため、必死に営業をしている銀行員は多く見受けられます。
そのため、周りと競争していくうちに、自然と他人と比べてしまうクセがついてしまうでしょう。結果、劣等感にさいなまれて、精神的につらくなってしまうことも考えられます。
特に、法人営業は、数字で成果が出る分他人と比べられやすいです。
5.体育会系気質の社風がある
銀行は、全体的に体育会系のノリがあります。たとえば「上司の言うことは絶対」「休むことを悪だと考える」などです。
こういった体育会系の気質があわない方は多いと思います。
なお、辞めずに在籍している銀行員は、体育会系の人が多い傾向にあります。そのため、会社全体にそういった社風が蔓延しやすいです。
6.取得しなければならない資格が多い
銀行員は、銀行業務検定や生命保険・損害保険募集人など取らなければならない資格が多いです。特に法人営業は、宅建やFPなどの資格があったほうが顧客からも信頼されやすいため、取得を命じられている方が多いでしょう。
そのため、仕事終わりや土日などは、ほとんど勉強に費やすことになります。
せっかくの休みが、資格学習で削れてしまうのはつらいですよね。
7.転勤が多い
銀行の営業職は、2~5年で別の支店に転勤になるケースが多いです。そのため「決まりそうな案件があったのに、実際の契約は後任に任せることになった」というケースも珍しくありません。
自分の数字になりそうだった案件を、横取りされた気分になりますよね。
また、転勤をすると、支店の人間関係を1から築く必要があります。人によっては、慣れるまでにストレスを感じる場合もあるでしょう。
銀行の法人営業がきついときの対処法5選
銀行の法人営業がきついと感じても、勢いで退職するのは好ましくありません。転職先を妥協して決めたり、経済面で心の余裕がなくなってしまったりする恐れがあるためです。
こちらでは、銀行の法人営業がきついときの5つの対処法を解説します。
- 信頼できる人に相談する
- 支店長や本部に報告する
- 部署異動の希望を出す
- 転職エージェントに登録する
- 資格の勉強を始める
なにか行動を起こすことで、悩みを解決できるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
1.信頼できる人に相談する
「法人営業がきつい」と感じている場合は、家族や友人などの信頼できる人に、悩みを打ち明けてみましょう。自分の気持ちを吐き出すことで、精神的に楽になります。
また、同じ支店の同僚や先輩などに相談すれば、アドバイスがもらえるかもしれません。結果、法人営業のコツや仕事への取り組み方を学ぶことで、悩みを解決できる可能性があります。
1人で抱え込まず、思い切って誰かに不安や悩みを打ち明けてみましょう。
2.支店長や本部に報告する
「仕事のことを考えると涙が出る」「吐き気が止まらない」などの症状は、精神的に限界が来ているサインです。このような状態の場合は、支店長に報告し、病院に行くことを優先しましょう。
仕事よりも、あなたの心と体の健康が大切です!
支店長に言いづらい場合は、行内のヘルプラインを利用してみてください。本部に連絡することで、なにかしら対応してくれる可能性があります。
3.部署異動の希望を出す
「法人営業がどうしてもつらい」と悩んでいる方は、部署異動をすることで悩みを解決できるかもしれません。
部署異動が叶えば、転職をする必要がありません。そのため、銀行員としてのキャリアを継続できるのがメリットです。
ただし、部署異動は必ずできるわけではありません。上司に申し出ても受け流されたり、人員が足りていたりすることも考えられます。
4.転職エージェントに登録する
転職エージェントを活用することで、忙しい合間でも転職活動を進めやすいです。
転職サイトとは異なり、優良な非公開求人を紹介してくれる可能性が高いです。そのため、自分の希望に沿った転職先を見つけやすくなります。
さらに転勤エージェントを活用すれば、自分の市場価値がわかります。
そのため「すぐに転職する気はない」という方でも、とりあえず登録しておくのがおすすめです!
銀行員が積極的に利用したい転職エージェントとしては金融に特化した「コトラ」がおすすめです。関連記事「【銀行員におすすめ】コトラの評判を調査!口コミから見る利用に向いている人の特徴を紹介」では、コトラの評判や銀行員におすすめの理由について詳しく解説しています。銀行員からの転職を成功させたい方は、ぜひチェックしてみてください。
5.資格の勉強を始める
資格を取得することで、給料が上がったり法人営業以外の部署に異動できたりする可能性が高まります。そのため「仕事がきつい」と感じている方は、ぜひ資格勉強を始めてみてください。
なお、仕事と並行しながら学習することで、金銭面の不安を感じずに勉強に打ち込めます。仕事との両立は決して楽ではありませんが、踏ん張りどころと考えがんばりましょう。
なお、元銀行員の私がおすすめする資格は、以下のとおりです。
これらの資格は法人営業で得た知識を活かせるだけでなく、ノルマ・転勤のない職種へ転職しやすくなります。
このなかで特におすすめしたいのは、USCPA(米国会計士)です!
私も実際にもっている資格であり、取得したことで年収を300万円から910万円へアップすることに成功しました。
USCPA(米国会計士)について詳しく知りたい方は、関連記事「銀行員にUSCPA取得をおすすめする理由5選|元銀行員のUSCPAホルダーが解説」をあわせてチェックしてみてください。
銀行の法人営業の経験を活かせるおすすめの転職先3選
銀行員からの転職を考えている場合は、法人営業の経験を活かせる企業や業種を選びましょう。年収が上がったり、内定がもらいやすかったりするためです。
こちらでは、銀行の法人営業職におすすめの転職先を3つ紹介します。
- 銀行以外の金融企業
- 営業全般
- 士業
銀行員からの転職を考えている方は、ぜひチェックしておきましょう!
1.銀行以外の金融企業
保険や証券会社など、銀行以外の金融企業への転職がおすすめです。
普段の業務でやってきた知識や取得した資格を活かせるためです。たとえば、FP2級の資格を持っていたり、保険の販売をしてきたりしていたら、生命・損害保険会社への転職が有利に働きます。
さらに営業職であれば、なおさら転職しやすいでしょう!
2.営業職全般
銀行員の法人営業は、営業職全般に転職しやすいです。
融資や保険など、無形商材を販売してきた経験は評価されやすい傾向にあります。形がない商材は、有形商材と比べて顧客に魅力を伝えるのが難しいからです。
営業職のなかには、ノルマがあっても詰められなかったり、新規開拓をしなくてよかったりするものがあります。
「営業自体にはやりがいや楽しさを感じている」という方は、転職先の候補に入れてみてください。
3.士業
士業とは、会計事務所や税理士事務所などです。
こられの業種は、転職時に「法人営業で融資業務に携わっていたこと」をアピールできます。そのため、内定をもらいやすいです。
なお、特におすすめなのは監査法人への転職です。監査法人とは、会計監査をおこなう法人であり、主に企業の財務報告に問題ないかをチェックします。
監査法人には、公認会計士資格やUSCPA(米国会計士)の資格があれば転職しやすいです!
銀行員が監査法人へ転職する方法は、関連記事「【銀行やめたい人へ】銀行員がUSCPAを取得して監査法人へ転職するためのロードマップ」にて解説しているので、ぜひご覧ください。
銀行の法人営業がきついなら方向転換を検討しよう
銀行の法人営業は、ノルマが厳しかったり飛び込み営業をさせられたりします。人によっては「きつい」と感じ、限界が来るまで追い詰められることも珍しくありません。
仕事がどうしてもしんどいなら、逃げ出しても大丈夫です。心に余裕があれば、転職エージェントに登録したり、資格取得を目指したりして、置かれている現状を変えましょう。
なお、銀行員だった私は、転職や資格を取得をしてから年収が上がったり、ノルマのない仕事に転職できたりしました。特に、転機となったのはUSCPA(米国会計士)の資格取得です。
勉強は決して楽ではなかったですが、取得することで人生が大きく変わりました!
銀行の法人営業を続けながらUSCPA(米国会計士)に合格したいなら、アビタスのUSCPA講座がおすすめです。最短ルートで効率よく資格取得を目指せるため、仕事と両立させやすく、条件のよい転職先を短い期間で見つけられるでしょう。
「法人営業がきつい」と感じている方は、転職エージェントに登録したり、資格学習を始めたりなど行動を起こすことが大切です。現状を変えて、自分が納得できるキャリアを描きましょう。
以上!
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