USCPA勉強法

USCPA諦める前に見てくれ|不合格になった直後にやるべきリベンジ方法【AUDとBECを例に合格者が解説】

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「USCPA簡単に取れると思ってたけど、フツーに難しくない?」
「AUD落ちちゃった・・・また7万も受講料払わなきゃいけないのか」
「失効期限過ぎちゃったし、BECとか受かる気がしないし・・・USCPAはもう諦めたくなってきた」

たけぞう
たけぞう
USCPA試験に落ちるとへこみますよね。でも諦めないでください。

USCPAは公認会計士などの難関資格と比べると簡単だとよく言われます。
たしかにそれらと比較すると学習量は少ないものの、それなりに難関資格であるため、当初思っていたようにスムーズに合格できないことがあります。
USCPAは、年中いつでも、そして不合格してもすぐに受験できる、といった試験制度のメリットはあるものの、逆に受験料がめちゃ高かったり、失効期限があったりなどデメリットもあります。
そういったことが理由で、途中でUSCPA取得を諦めてしまう人もいます。

私たけぞうは、働きながら1年10か月で全科目合格できましたが、その期間でAUDとBECが不合格となり、勤務中にメールを開いて「Fail」の文字を見ては絶望してきました。
しかし、USCPA受験前はいろんなことを諦め続けてきた人生でしたが、USCPAについては自分なりの工夫のおかげで全科目合格まで突っ走れたと思います。

今回は、USCPA試験に不合格になった直後にやるべきリベンジ方法について解説していきます。

この記事を読めば、科目不合格後に何をすべきか、再チャレンジまでの最短ルートがわかります。また初学者にとっても、この内容をあらかじめ知っておくことで合格しやすくなります。

それでは気合を入れて解説します!

この記事を書いている人

たけぞう
米国公認会計士(USCPA)

単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)

凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。

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不合格直後にやるべきこと5選(全科目共通)

1か月後に再受験の予約をする

NASBAから不合格(FAIL)の通知(Score Notice)が届いたら、即、1か月後に再受験の予約をしましょう。

落ち込んでいる暇はありません。
1か月後が予約で埋まっているのなら、可能な限り最短の日程で予約してしまうことをおすすめします。
理由としては以下のとおり。

  • 学習内容を忘れないうちに再受験したほうがいいから
  • 最初に予約しておかないとズルズル先送りしてしまうから
  • 自分を追い込むことで勉強に集中できるから

「忘れないうちにっていうのはわかるけど、1か月後じゃなくてもいいんじゃない?」
「じっくり勉強しなおしたいし、自信がついてからじゃないとまた落ちるのが怖い・・・受験料も高いし」
このように思うかもしれませんが、はっきり言います。

自信がつくタイミングなんて一生こないです。

受験の日程を自分で決めることができるというのはUSCPAのメリットでもありますが、自分で先送りできてしまうのでデメリットにもなりえます。
もうちょっと復習ができたら予約しよう、なんてテンションでやっていると、気づいたら2か月、3か月、半年と時間が経ってしまいます。
このようにズルズルと受験期間が延びてしまうと、最初に勉強した内容も忘れてしまいますし、モチベーションを保つのが難しくなります。

そしてご自身の年齢が1歳2歳と重ねてしまうと、転職市場において次第に不利になってきます。
医師や弁護士資格であれば5浪や10浪したとしても、合格後は食っていくのに心配はありませんが、USCPA程度で3~4年以上もかけるべきではないかと。

怖いのは非常によくわかりますが、合格まで時間をかけすぎてしまうのもリスクなので、勇気を出して最短で予約するようにしましょう。そして可能な限り1歳でも若くUSCPAを合格しましょう。

また「1か月しかない!」と自分を追い込むことで、集中力が発揮されますし、効率的に勉強せざるを得ません。結果的に短期間で合格することができます。

ただし注意点として、初めての受験や、まったく合格レベルに達していない場合(60点未満)は、必ずしも1か月後でなくてもいいかと思います。
特にFARの場合、初学者が最初に受験する場合が多く、また学習ボリュームも多い科目なので、再受験のタイミングは自分の実力を考慮して決めてもいいかもしれません。

weakerを徹底的にやる

NASBAからのScore Notice(試験結果通知)には、”Candidate Performance Report”という試験の評価レポートが添付されてきます。
そこでは出題範囲ごとに、採点結果が”Stronger”、”Comparable”、”Weaker”の3段階で評価されます。

この評価結果は超重要です。
あなたの弱点を出題範囲ごとに教えてくれるわけですから、これを活かさないわけにはいきません。

どの程度復習するかの目安は、 ”Stronger”は問題集やAICPAリリース問題を1~2周ほど、”Comparable”は3~4周ほど、”Weaker”は 徹底的にしゃぶりつくすまでやる、という感じでしょうか。

”Weaker”の範囲は、基本的にインプットも足りておらず、他の論点との整理もできていない状態かと思われます。
インプットについては、テキストの隅っこに小さく書いてあるような用語までもしっかり覚えるようにすること。
最終的にWeakerの範囲は、各チャプターに何が書いてあるか即答でき、各論点を簡単に説明できるくらい頭の中を整理できている状態を目指しましょう。

問題集は順番通りに解かない

問題集を復習するにあたり、問題を順番に解いてはいけません。
Weakerなどの出題範囲や、きちんと区別できていない論点と比較・理解しながら復習しましょう。
そして、USCPAの学習は問題集がメインではなく、テキストそのものが超重要という意識を持ちましょう。
問題集はテキストを整理して覚えるためのツール、という意味です。

問題集を順番通りに解いているだけでは頭の中が整理できず、本試験で必要な知識をすぐに引き出すことができません。
数か月間の学習の後に受験したのであれば、最低限のインプットはできているはずです。
にもかかわらず不合格ということは、インプットしたものを正確にアウトプットができなかった可能性が高いです。
頭の中をタンスに例えると、いろんな服を詰め込んだのはいいけど、靴下やハンカチがどこの引き出しに入っているかすぐに探し出せない状態です。

頭の中を整理するコツは、

  1. 「似たような論点が他にもあったような…」と思ったら、都度、他のページも参照して比較する。
  2. テキストはまず目次だけを覚える。目次だけを完璧に覚えた後に、自分が今どこの項目を勉強しているかを常に意識する。

これらをぜひ試してみてください。

私も、似た論点のページ番号を問題集に書きこんで、比較しやすいようにしていました。

AICPAリリース問題をさらに広く深く

USCPA試験において、AICPAリリース問題は超重要です。
いわゆる過去問であり、これをやり込むことで受験レベルに到達します。

この記事を読んでいる人でAICPAリリース問題を知らない人はほとんどいないと思いますが、やり込むべき理由については以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】【予備校の問題集だけでは不十分】USCPAに最短かつ確実に受かりたいなら、AICPAリリース問題をやり込むべき理由

なお、私たけぞうは、FARとAUD(1回目)の時はリリース問題を知りませんでした。
(アビタスももっと強調して教えてくれよって感じですが・・・)

リリース問題の具体的な使い方・優先順位は、

  1. Weakerの項目をまずやる。予備校の問題集やテキストも同じ項目を並行して、隅から隅までやり込む。
  2. Weaker以外もやり、こちらも項目ごとに問題集・テキストも抑える。各項目を説明できるくらいに整理する。
  3. 3年分リリース問題で、0~1問程度しか出題されていない範囲は、問題集1~2周程度でもOKとする。(時間があればちゃんとやる)

上記のようなやりかたでもう一度復習するのは当然として、できれば範囲も広げたいです。
例えば1回目の受験で過去3年分を5周していたのであれば、過去3年分を8周まで+2年分5周追加、というように広く深く勉強するようにしましょう。

私の場合は、時間がなかったので結局3年分しかやれませんでしたが、2回目の受験前日まで「もうこれ以上同じ問題見たくない!」っていうくらいまで解いてました。

2科目同時並行で勉強しない

不合格になった後のスケジュールはどのようにすればよいでしょうか。

たいていの人は目の前の科目の受験後は、すぐ新たな科目に取り掛かっていると思います。
そして約3週間後に不合格がわかったとき、次に何を受験すべきか迷うはずです。

結論、新しく始めた科目は放り投げて、落ちた科目をもう一度受験しなおしましょう。

前述のとおり、USCPA試験はすぐに結果がわかるのがメリットですので、これは最大限に活かすべきです。
会計士試験など他の試験だと、最受験できるのは半年後・1年後ということがほとんどなので、こういった部分はUSCPAの優れているところかと。

特に2科目同時並行で勉強するなんてことはやめたほうがいいです。
受験専念できる学生さんや主婦の方なら例外ですが、働きながら受験している人にとっては時間が足りないからです。

新しくスタート科目は新鮮な気持ちがして学習が楽しいです。
それは非常によくわかりますが、切り替えて学習内容を忘れないうちに、落ちた科目のリベンジをするようにしましょう。
私もAUDを受験後にBECを開始しましたが、落ちた後にBECをすっぱりやめてAUDに集中しました。
「またこれやんなきゃいけないのか…」と最初はだるかったですが、結果すぐにリベンジできたので良かったかなと。

AUD対策

ここからは、科目別のリベンジ方法について解説していきます。
たけぞうが実際に不合格になったのはAUDとBECなので、この2科目だけになりますが。
まずはAUDで、ポイントは2点です。

監査の全体像図を毎回書く

「監査の全体像図」とは、以下になります。

この図はいつでも書けるようにしましょう。
そして、AUDの問題を解くときも毎回書くようにし「この問題はどこの手続きのことを言っているのか」を意識するようにしましょう。

なぜこの図が大事かというと、AUDは計算がなく全て文章問題だからです。

英文問題だけで正解を導き出す、ということは初学者にとってハードルが高いです。
FARは計算問題が中心なので、英語力が多少怪しくても、数値からヒントを得てなんとか正解することができますが、AUDだとそうはいきません。
AUDを徹底的に理解していないと、問題集と違う英語の表現で出題された場合、途端に頭がパニックになってしまいます。
数字のようなわかりやすい手掛かりがなく、留学経験やネイティブではない日本人が正解を導き出すためには、AUDの内容をいつでもすぐに引き出せるよう理解すべき、ということです。

またAUDは、選択肢の記載内容がまぎわらしい、という特徴もあります。
例えば、内部統制のテストじゃないものを問われたとき、ひとつだけ実証テストが紛れ込んでいるようなイメージです。
なんとなく問題集を何回も解いているだけでは、この違いを説明することはできません。
また、私のように英語がメチャ得意な人も多くないと思うので、英語力もそこそこだと「あれ、選択肢4つ全部正解じゃね…?」と間違いに気づくことが出来ないのです。

その理解のために、毎回監査全体の図を書くことをおすすめします。
毎回書き出して、今解いている問題がどの部分を言っているのかを強く意識するようにすることです。
これを解くたびにサボらずやることで、それぞれの手続きの違いが明確になってきます。
結果、「これは今の段階でやる手続きじゃないよね」というように、即、選択肢から外せるくらいのレベルになるでしょう。

私も毎回監査全体の図を書いていましたが、2回目の受験の時には、この勉強のおかげで正解できた問題がいくつもありました。
みなさんに自信を持っておすすめします。

監査/レビュー/保証報告書は毎晩音読する

監査、レビュー、保証報告書の英文は毎晩音読しましょう。

アビタスの講義内でも言及されていることなので今更感はありますが、これは非常に効果があります。
なぜなら、本試験において「あれ、これ保証業務だっけ、レビュー業務だっけ」とまぎらわしいもの問題があるからです。
音読して頭に刷り込んでおき、かつ違いも理解しておくことで、こういった問題も即答することができます。

また各報告書に出てくる単語はAUD試験において超頻出単語ですから、何度も音読して覚えておくことで、問題文を読むスピードもいくらかアップします。

私が2回目の受験の時も、音読した部分がそのまま試験に出てきました。

BEC対策

MC・TBS9割、WC部分点で合計80点を目指す

この記事を読んでいる人で
「英語はメチャ得意です」
「アメリカに数年間留学してました」
「海外と毎日メールしているので、WCは全然余裕っす」
という人はほぼいないはず。

BECは、日本人にハードルの高いWC問題(英作文)があるため、ここで高得点を取るのは難しいです。
ただしWC問題の配点は全体の15%を占めているため、完全に捨ててしまうべきではないです。
したがってBECは、全体で合格点を超えるよう戦略を考えなければなりません。

結論、MC45点(9割)、TBS30点(9割)、WC5点(部分点)で合計80点を目指しましょう。

MCTBSWC合計
配点比率50点35点15点100点
目標点数45点(9割)30点(9割)5点(3割)80点

やはりWCでそれなりの点数を取るのは難しいので、WCは部分点でOKとし、MC・TBSで9割程度を目指して合格ライン(75点)を超えるに計画すべきです。

このため、MCとTBSは相当にやり込まなければいけません。
前述した、テキストを説明できるレベルまで理解しておくのはもちろん、次項で説明する細かい部分(IT、ガバナンス)もインプットも十分やる必要があります。

私もBECは問題集、テキストはボロボロになるまでやり込みました。

WCについては、MC・TBSの勉強の延長で対策する、というレベルでいいかなと。
そもそも、BECの出題範囲を日本語で説明できるくらいにしておかないと、英語で説明なんてできないからです。
といっても、部分点をもぎ取るためにある程度の対策も必要です。
MC・TBS対策に時間も使わなきゃいけないので、WC学習の優先順位はどうすればいいのかについては以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】【USCPA勉強法】BECのWC問題対策の優先順位を英語が苦手な合格者が解説します

ITとガバナンスは、隅っこまで覚える(洋書Wileyも検討する)

MC・TBSを9割目指すためには、インプットを十分にしければいけません。
そのため問題集だけではなく、テキストに書いてあることも漏れなく覚える必要があります。

特にアビタス受講生は、BEC問題集が600問程度とTACと比較して少ないため、問題集だけで満足してはいけません。

「とはいえ、テキストの全部を暗記しろなんて無理だよ・・・」
このように思うかもしれませんが、こちらも優先順位をつけるべきです。

Weakerだった範囲に加え、ITとガバナンスについては、テキストの隅っこの用語までしっかり覚えるようにしましょう。
特にIT、ガバナンスについては計算問題などは出題されされず、単純に知っているかどうかで正答が変わるからです。

また、洋書(Wiley)を使用するのもアリです。
私もアビタスのテキスト・問題集・AICPAリリース問題をやり込んでいましたが、それでも不安だったため、洋書(Wiley)を買いました。

金額は高かったですが、また落ちるくらいならとエイヤでポチりました。
結果的には買ってよかったです。
時間もなくITとガバナンスしか解けなかったのですが、本試験でも洋書の問題から出題されたので、やって正解だったと思います。

まとめ: 最後は「自分にはもう会計と英語しかないんだ」という覚悟

USCPAは公認会計士や税理士よりも合格しやすいし、諦めずに受け続ければ必ず合格できる試験です。
たしかに問題集やテキストを何度もやり込むのは大変ですし、飽きてきてイヤになります。
次は絶対に合格できるかわからないのに、1か月後に受講料を払って予約するもの勇気がいります。
それでも合格するために最後に必要なのは、「自分にはもうUSCPAしかないんだ」という覚悟です。

スペックとか、記憶力が優れている人でも、途中で投げ出して諦めることはあります。
でも「自分はもう英語と会計しかない。これで一生メシを食っていくしかないんだ」と覚悟を持った人は強いです。
私も受験時代は「自分は30歳が寿命で、そこまでに合格できなかったら死んでしまう。」というつもりで勉強していました。
大前研一さんの考え方にも勇気づけられます。(動画2分26秒あたり)

もちろん、USCPAを諦めたとしても人生、別になんとかなりますよ。
でも自分で死ぬまでやりつくした、後悔はない!」と思えるくらいまではやってみませんか。
いろいろ諦め続けてきた私でさえ、USCPAは最後まで走り切れたんですから。
この記事が、皆さんを奮い立出せるものになれば嬉しいです。

以上!

たけぞう

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