USCPA勉強法

【USCPA勉強法】BECのWC問題対策の優先順位を英語が苦手な合格者が解説します

こんにちは、たけぞうです。

今回は
BECのWC問題対策の優先順位
について解説していきます。

USCPA試験において、最大の壁のひとつがBECのWC問題(Written Communication)です。
日本人にとって、英作文を書くのはハードルが高く、どうやって勉強していいかわからない人がほとんどだと思います。
実際、AICPAによると日本人のBEC合格率は約28%程度とのことで、みんなが苦戦していることがわかります。

一方、WC問題の配点は全体の15%を占めているため、完全に捨ててしまうべきではないです。
したがって、「日本人には難しいけれども、完全に捨てることもできないのがWC問題」と言えます。

今回は、
「WC対策は何をどれくらいやったらいいの?」
という声に応えます。
AICPAの採点ポイントや、各スクールの教材の問題点を踏まえた上で、WC対策の優先順位をお伝えしていきます。

この記事を書いている私は、社会人として働きながら勉強してUSCPAライセンスを取得。
英語は高校以来約10年触れておらず、一度不合格になりながらも二回目の受験で76点でBECに合格できました。
私が受験したのは2017年ですが、アビタスの問題集が当時から更新されました。(WC論点集が36問から111問に追加)
今回の記事作成にあたって、直近の学習環境を踏まえて執筆しています。

AICPAの採点ポイント

AICPAのHPでは、WCについて以下のように説明しています。

Written communication tasks appear only in the BEC section of the CPA Exam. For each of three written communication tasks, you must read a scenario and then write an appropriate document relating to the scenario. The instructions state what form the document should take (such as a memo or letter) and its focus. Your response should provide the correct information in writing that is clear, complete and professional.(明確で、過不足なく、プロフェッショナルでかつ正確な情報を回答しなければなりません)

出典:AICPAサイトより。https://www.aicpa.org/becomeacpa/cpaexam/examinationcontent.html

つまりここから、

  • 聞かれた論点を押さえる。知っている知識をムリヤリあてはめて、ズレた回答をしない。
  • 過不足なくシンプルに回答する。特に、余計なことを書きすぎたり、文法ミスで減点とならないように。
  • プロフェッショナルなビジネスレター形式で書く。

といった対応が求められていると言えます。

アビタスとTAC教材の問題点

「じゃあAICPAの採点ポイントを押さえて、スクールの教材を勉強すればいいんだな」

といきたいところですが、アビタスとTACの教材を学習するにあたってブチあたる問題あります。

それは問題集のボリュームです。
アビタスは多すぎ、TACは狭すぎるのです。

アビタスのWC論点集で列挙されている論点は111問あります。
これらは実体験からも非常に有用なものではあるものの、すべて覚えようとするとそれだけで1か月以上はかかってしまいます。
WCは配点15%であり、3問しか出題されない(うち1問はダミー問題)ことを考えると、丸暗記するのはコスパが悪いのです。
そしてたとえ丸暗記できても、そのまま本試験で出題されるかどうかはわかりません(私が受験したときはAUDの論点が出題されました)。

TACの場合、WC演習・添削セットは6問程度の解答例しかありません。
その6問は非常に長文かつ丁寧な解答例となっているものの、解答例が少なく、幅広い出題範囲に対応しにくいものとなっています。

BECという科目の性質上、WC出題範囲も管理会計やファイナンス、経済学、IT、コーポレートガバナンスなどはもちろん、FARやAUDの内容も出題されることがあります。

そのため、ヤマを張って勉強する方法も難しいと言えます。

具体的なWC対策方法

前置きが長くなりましたが、以上を踏まえてどのようにWCの対策をすればいいかというと

  • 満点を目指さず、部分点を狙いに行く
  • 汎用性が高いフレーズをまず覚えて、あらゆる問題に何か書けるようにしておく
  • それができるようになったら、各論点やフレーズを可能な限り覚える

となります。

つまり、全ての論点を丸暗記することは不可能であるため、幅広い範囲に対応できるよう優先順位をつけて学習すべきということです。

例えば、
「完璧なビジネスレターは書けないけど、少なくとも冒頭と締めの挨拶は書けるよね」
「詳細な説明に入る前に、まずこの論点って項目がいくつあるかは言えるよね」
「長文で丁寧な説明文はムリだけど、少なくともSVOまたはSVC(主語と述語)は書けるよね」
というレベルをまずは目指し、少しでも部分点をもぎ取るということです。

では具体的な対策方法について、以下解説していきます。

冒頭と締めは書けるように

ビジネスレター形式で回答するにあたって、解答文のテンプレートを決めておくことは非常に有用です。

あらかじめテンプレートを決めておけば、出題された3問すべてをコピペで対応することができるからです。

解答の項目においては、主に
(冒頭文)
(一般論)
(あてはめ)
(締め)
に区分され、その中で少なくとも冒頭と締めの文章を決めておけば、あらゆる問題に対応できます。

WCテンプレート例
(冒頭)
This memorandum is to explain ~

(一般論)
(あてはめ)
次項以降で説明。

(締め)
If you should have any questions, please feel free to contact me.
Sincerely,

まずは日本語で説明できるまで覚える

論点を英語で説明する前に、そもそも日本語で説明できるレベルまで内容を覚えておく必要があります。

日本語で覚えたことをいきなり英語でアウトプットすること自体にムリがあるのです。

したがって、英語対策方法の記事でも説明しましたが、下記のように日本語から英語にステップを踏んで勉強するべきです。

  1. 日本語で理解する
  2. 日本語で説明できるようになる(ここまでMC・TBSの勉強と兼ねる)
  3. 英語で説明できるようになる

この3ステップを順番に踏んでいくことが大事です。
特に、日本語で説明できるレベルまでテキストを読み込むことは、MC・TBS対策にも非常に有用であるため、WC対策と兼ねて学習しましょう。

汎用性の高いセンテンスやフレーズを覚える

前述のWCテンプレートでも記載したとおり、論点の説明部分においては

(一般論)=質問内容の定義や目的、機能など
(あてはめ)=貴社の場合どうすればいいか

の記載が必要になります。

こちらもあらかじめ汎用性の高いセンテンスやフレーズだけ丸暗記しておくことをおすすめします。
以下に汎用的に使えるものを青字で記載しました。
まずはこちらを自由自在に使えるようにれば、本試験の時にとりあえず何か書けるようになるため、頭が真っ白になることはなくなります。

(一般論)

定義や目的

・There are ~
(例:There are five components of internal control.)
・These are 〇〇,〇〇, and 〇〇.
・〇〇 means ~
・The objective of 〇〇 is ~
・The (計算方法) can be shown as blow
 The (計算方法)
 =〇〇×〇〇

機能や役立ち

・eliminate 削減する
・periodically monitor 定期的に監視する
・effective(ly) 効果的な(に)
・efficient(ly) 効率的な(に)
・Advantages of 〇〇 are ~ 〇〇の利点は~
・clarify 明確にする
・strengthen 強化する
・expedite 促進する

(あてはめ)

・It would be beneficial for 会社名 to ~
 貴社にとって~をすることは有益です
・〇〇 may be more appropriate if ~
 もし~になれば、〇〇はより適切なものになるでしょう
・会社名 should use/incorporate 〇〇 because ~
 貴社は〇〇を導入すべきです、なぜなら~

接続詞

・In general, 一般的に
・First, まず
・Second, 次に
・Therefore, それゆえ
・For example, 例えば
・However, しかし

論点はSVOまたはSVCから覚える

前項で汎用的なフレーズを紹介してきましたが、やはりそれぞれの論点が覚えていなければ点数は取れません。

「とはいっても、スクール教材の解答例みたいに長文の文章は覚えれないよ…。」

と拒絶反応が出てしまう人がいると思いますが、いきなり完璧を目指さないでください。
ここでも優先順位をつけることが重要です。

私がおすすめするやり方は
キレイな説明文を書けるように長文を丸暗記するのではなく、まずはSVCやSVO(主語と述語)だけでも書けるようにする
ということです。

例えば、「ERPパッケージとは何か」という問題に対して、模範解答は
An ERP package is a software package that enables the entity to gain integrated control of operations to obtain better efficiency in its business.
であるとします。

これをいきなり全部覚えようとするのではなく、まず
An ERP package is a software package.
(ERPパッケージとはソフトウェアパッケージである。)
のようにSVC(主語と述語)だけを切り離して、まずはここだけをしっかり覚えましょう。
S=主語、V=述語、C=補語、O=目的語

なぜなら、英語はSVCまたはSVOが書けないと、その後にどんなに素晴らしい文章を思いついても書くことができないからです。
逆にスタートの文章さえ書くことができれば、冒頭と締めの挨拶以外は空白、なんて状況は免れますし、その後の説明語句はなんとかひねり出して追記することもできます。

また出題範囲の広さを考えれば、少数の論点を完璧に覚えるよりも、広い論点の主語と述語を言えるようにする方が、本試験で部分点を取りやすくなると考えられます。

あとは論点を死ぬ気で覚える

ここまでできるようになったら、あとは可能な限り論点を暗記しましょう。

テンプレは最重要ではあるものの、やはりできるだけ不足ない解答をするために、引き出しは少しでも多い方がいいです。

特に、内部統制やコーポレートガバナンスあたりの範囲は丸暗記することをおすすめします。
この論点の解答例は、他の論点でも使いまわしやすいですし、本試験でも比較的出題されやすい傾向にあるからです。

私はBECを2回受験しましたが、2回ともコーポレートガバナンスの問題が出題されました。

タイピング練習をしておく

試験直前期には、実際にPCでタイピング練習をしましょう。
事前に何回か経験しておくことで、試験時に心にゆとりができます。

一方、少しでも早くタイピングできるようにと、何週間も時間をかけてタイピング練習をする必要はないです。
実際、本試験のWCは「時間が足りなくて間に合わなかった」なんてシチュエーションはほぼないです。
むしろ、「その他になんて書き足せばいいんだ・・・」と手が止まるケースになることが予想されるので(笑)、タイピング練習はほどほどにして論点を1フレーズでも多く覚えましょう。

アビタス受講生は他の参考書を買う必要なし

アビタスでは、WCの教材として「BEC 問題集 Volume3」が配布されます。

アビタス受講生はこのWC問題集だけで十分です。

例えばTACにおいて、WCの演習・添削セットが38,000円で販売されていますが、アビタス受講生であればわざわざ購入する必要はないです。
私もBEC受験時にアビタスとは別で購入・使用しましたが、正直うまく使いこなせませんでした。
問題が6回分しかついておらず、1問あたり非常に長い文章による解答例であるため、広範囲から出題される本試験の対策として購入するのは効果的ではないと思います。

TACに手を広げるよりも、アビタスのWC問題集約100問を、1題でも多く覚えた方がいいです(というかそもそもアビタスだけでもすべて覚えられるかという問題もありますが・・・笑)。

またスクール講師や他のサイトによっては、英語ライティング用の本もすすめてくることもありますが、こちらも不要です。

それらの参考書を別途やるよりも、アビタスのWC問題集を覚える過程で自然と作文方法を覚えていくほうがはるかに効率的です。

したがって、不安になって他の参考書などに手を広げず、アビタスのWC問題集にエネルギーを注ぎましょう

BECは一番最後に受験する

BECは、可能な限り一番最後に受験することをおすすめします。

単位取得の関係上、他の科目より先に受験した方がいいパターンもありますが、最後に受験した方がいい理由は

  • FARやAUDの範囲の問題も出るから
  • WCで何が出題されるか結局運なので、再受験による期限失効のダメージを少なくするため

になります。

スクールのWC対策をやったとしても、(その勉強は絶対にムダにはなりませんが)問題集の範囲外で、手も足も出ないような問題が出題されることもあります。
その場合、「今回は運が悪かった」として開き直って再受験することも考えましょう。

「絶対に一発で合格してやる!」という気概は非常に重要である一方、WC対策にじっくり時間をかけすぎて1年半の期限失効をしてしまうくらいなら、2~3回で合格するつもりでさっさと再挑戦するのもありです。

時間と受験料を天秤にかけるのは難しいところではありますが、一番最後に受験するのであれば、その選択もしやすくなるのではないでしょうか。

まとめ:できることを確実にやれ

WCは何をどのくらいやっていいかわからず、このまま進んでいいのか不安になる試験です。
ですが合格ボーダーを超えるためには、とんでもなく難しことをやるわけではありません。
自分の知識を整理して、簡単な英語で表現することから心掛けましょう。
今回の記事を参考にして、あきらめずにBEC合格をもぎ取ってほしいと思います。

以上!

「他の科目の勉強方法も知りたい」という人はこちらの記事を参考に。
⇒社会人のためのUSCPA勉強法!【1年半で合格できる再現性あるやり方を徹底解説】

「監査法人へ転職したいけど、全科目合格後にアビタスの担当者に相談すればいいんでしょ?」とのんびり考えている人はこちら。
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