USCPA(米国公認会計士)を取得したら年収1,000万円を目指したい人もいると思います。一方、「実際どうしたらいいの?」「何から手を付けていいかイメージできない」と具体的な行動がわからない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、USCPAで年収1,000万円に到達する過程で「この時期に何をすべきか」「この時期の年収はどのくらいか」を具体的に解説します。
英語ができず低スペックだった私は、必死で年収を上げたくて、USCPA取得後は5年で年収380万から910万円になりました。再現性は高く、凡人でも約7年で年収1,000万円は可能と思いますのでぜひチェックしてください。
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単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
USCPA資格のおかげで年収380万円から910万円に

- USCPA(米国公認会計士)で年収1,000万到達に大事なこと
- USCPA(米国公認会計士)年収1,000万円ロードマップの全体像
- Step0:自分に合ったUSCPA予備校を選ぶ
- Step1:2年以内にUSCPA(米国公認会計士)を取得する
- Step2:職歴とUSCPA(米国公認会計士)を活かした転職をする(年収600~700万)
- Step3:実務で2~3年経験を積む(年収600~700万)
- Step4:実務経験を活かして高年収業界に転職する(年収700~900万)
- Step5:コツコツ昇給し高年収をキープする(年収800~1,000万)
- まとめ:キャリアを戦略的に考えれば凡人でも年収1,000万円は難しくない!
USCPA(米国公認会計士)で年収1,000万到達に大事なこと

具体的なやり方を解説する前に、稼ぐために大事なマインドをお伝えします。
稼いでいる人と過ごす
年収アップに大事なことのひとつ目が、まず現状の年収に違和感を感じることです。
なぜなら現状の年収に違和感を持てば持つほど、自然と行動につながるからです。
例えば自分と同じくらいのスペックの友達がたくさん稼いでいることに気づいたら、「自分の給与は低すぎる」「おかしい」「自分はもっと稼げるはずだ」と思うようになります。この思いが積み重なってくると、転職サイトをチェックしたり、USCPAなどの資格を取ろうとするなど自然に努力するようになります。
私も高校時代の友達が大手企業で稼いでいたり、自分と同じような境遇のUSCPAの人のブログを見たりして「自分も稼ぎたい!」と思うようになりました。
違和感は強ければ強いほどいいです。そして友達や知り合いなどを通じて稼いでいる人に会う、またはロールモデルで稼いでいる人の発信(本、Youtube、X、ブログなど)をチェックすることがおすすめです。
私の年収推移や今までの体験談の詳細は以下のページです。
【関連ページ】たけぞうのプロフィール、年収推移
「資格」や「能力」よりも「年齢」と「業界」が重要
年収アップに大事な二つ目の項目は年齢と働く業界です。さらに言えば「USCPAといった資格の有無」や「スキル」よりも大事です。
年齢については当然、若ければ若いほどいいです。年齢が上がれば上がるほど「即戦力」が求められるようになるため、ポテンシャル採用での転職の可能性が毎年下がります。
業界については、従業員一人あたりの利益が大きい会社ほど、従業員へたくさん還元することができるからです。同じ業種や同じスキルを持つ人でも、業界が違えば給与は全く違います。稼げる業界でUSCPA資格と親和性があるものは以下になります。
【USCPAおすすめ】稼げる業界
- 監査法人
- コンサルティング業界(FAS)
- 金融業界(投資銀行・PEファンド)
- 外資系企業
- 大手インターネット業界
- 海外現地採用
上記の業界の年収水準については以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】USCPA(米国公認会計士)の年収とは|5年で年収2.4倍になった筆者が解説
30代前半までは成長する環境に身を置く
年収をアップさせるキャリアを実現するためには、若いうちにハードワークすることは必須だと思います。特に20代のうちは、少しでも自分の成長につながるよう、積極的に仕事を引き受ける姿勢がめちゃくちゃ重要です。
そうすることで30代になるころには高い水準のスキルが身についており、社内はもちろん転職市場でも評価されやすくなります。結果、高い年収やポジションの声がかかりやすくなり、20代に比べて給与が3~5倍になっていると思います。
USCPAとして実務経験をしっかり積めば、年収1,000万円を超えるポジションの話はまったく珍しくありません。
転職エージェント会社のCEOが言っていましたが、外資系企業のエグゼクティブや起業家の人たちのほとんどは、20代から30代なかがくらいまでガムシャラに頑張っていたとのことです。
もちろん精神や身体に異常をきたすまで働け、ということでは決してないですが、特に大きな理由もなく、20代からワークライフバランスを求める働き方はもったいないと思います。
USCPA(米国公認会計士)年収1,000万円ロードマップの全体像

USCPAで年収1,000万円を目指すにあたって、主に5つのステップに分かれます。まずUSCPAに合格し、その後2回の転職を経て年収1,000万円に到達するルートになります。
なぜ転職を2回するのかというと、いきなり高年収企業に転職できないかもしれないので、まずはUSCPAを活かして実務経験が積める会社に転職するのが現実的だからです。未経験の人であればなおさらです。もちろんいきなりBig4 FASとかに行けるのであればさっさと行ったほうがいいと思いますが。
- Step0:USCPA予備校を選ぶ
- Step1:2年以内にUSCPAを取得する
- Step2:職歴を活かした転職をする(年収600~700万)
- Step3:2~3年実務経験を積む(600~700万)
- Step4:実務経験を活かして稼げる業界に転職する(700~900万)
- Step5:コツコツ昇給し高年収をキープする(800~1,000万)
期間の目安としてStep0からStep5の年収1,000万円到達するまでに約6~8年程度かかると思います。
自分くらいの凡人なら少し時間がかかりますが、知識と実務経験が毎年積みあがっていくので、着実に年収アップできます。
Step0:自分に合ったUSCPA予備校を選ぶ

まずUSCPA資格取得にあたり、自分に合った予備校を選びます。
予備校によって費用、教材、単位取得方法などバラつきがあるので、自分に合わない予備校を選んでしまうと、なかなか合格できず試験料を払い続ける沼にハマる可能性があります。
受験期間トータルのお金と時間をムダにしないよう、事前に以下の記事を必ずチェックするようにしてください。

Step1:2年以内にUSCPA(米国公認会計士)を取得する

USCPA予備校を選んだら、可能な限り早くUSCPAを取得します。働きながらであれば1年半から2年で全科目合格したいです。
各ステップの中でこのStep1が一番重要です。
というのも前述のとおり、転職において「年齢」は非常に重要だからです。ポテンシャル採用での転職の可能性が毎年下がるので、1歳でも早く全科目合格を目指しましょう。
具体的な勉強方法やスケジューリングについては以下の記事を参考にしてください。

Step2:職歴とUSCPA(米国公認会計士)を活かした転職をする(年収600~700万)

USCPA取得直後に転職すべき先とは
USCPA取得後は、自分の職歴と親和性のある業界かつUSCPA資格を使って実務経験が積める会社に転職するのがおすすめです。
USCPAを取得したからと言って、いきなり高年収の企業に転職できるかどうかはわからないからです。特に未経験の人であればなおさらです。
したがってUSCPA資格をフル活用して実務経験が積める会社、できれば自分の職歴や業界と親和性のある会社だと活躍しやすいのでグッドです。
特に監査法人がおすすめしていますが、理由は以下の通りです。
監査法人をおすすめする理由
- 未経験でもUSCPA資格だけで入社しやすい
- 自分が働いている会社の業界の知見を活かしやすい(例:現在メーカーで働いているなら、メーカーが監査クライアントの部門・チームに所属)
- 監査法人後の転職先の選択肢が豊富だから、現時点で将来のキャリアの方向性が決まっていなくても安心
- そのまま監査法人でマネージャーになれば年収1,000万円に到達
もちろん監査法人ではなく、それ以外の稼げる業界の会社に直接転職するのもありです。例えばUSCPA取得後、FAS・コンサル業界にアナリストクラスとして転職し、そのまま昇格してシニア、マネージャークラスになれば年収1,000万円にいけます。
行きたい業界や会社が明確なら、さっさと転職したほうがいいです。ただしデメリットとして、繰り返しになりますが、未経験の人は採用のハードルが高いことが挙げられます。
例えばFASの場合、財務デューディリジェンスやバリュエーションの部門であれば監査経験者が好まれます。逆に未経験者がいきなり転職するのは難しいですね。
具体的な転職活動
USCPAに全科目合格した後の転職活動は、主に以下の流れになると思います。
- 2~3社の転職エージェントに登録
- 気になった求人をきっかけに転職エージェントと面談
- 可能ならカジュアル面談をしておく
- 履歴書、職務経歴書を書く
- 転職エージェントと面接の練習をしておく
- 転職エージェント経由で実際に応募する
利用する転職エージェントですが、1社だけではなく複数利用したほうがいいです。単純にアクセスできる企業が増えますし、転職エージェントの担当者と相性が良くないこともあるので。とはいえ多すぎても大変なので2~3社を程度を登録して使うのがベストです。
USCPAであれば下記のエージェントを利用すればハズレはないかと思います。
【関連記事】USCPA合格者おすすめの転職エージェント4選|年収アップした筆者が利用方法も徹底解説!
Step3:実務で2~3年経験を積む(年収600~700万)

転職が成功したらひたすら実務経験を積むことを意識しましょう。USCPA資格や転職先のブランドだけでは、自分自身の人材市場における価値は上がらないからです。
1年目は目の前の仕事に必死で食らいつきましょう。飛びぬけた成果を出す必要はありません。最初は時間がかかってでも、言われたことをきちんとやり遂げればOKです。
また飲み会などに誘われれば積極的に参加することをおすすめします。
職場で人とつながりをつくっておくことは、今後のキャリアや人生にとってもめちゃくちゃ大切です。
2年目は少し余裕が出てくると思うので、ただ仕事をこなすだけではなく復習をしっかりするようにしましょう。同じような仕事が割り当てられた場合、ほぼ一人で再現性高くやり遂げられるか、後輩から質問されたらちゃんと答えられるか、ということを目標にするとよいです。
毎回ちゃんとフィードバックをすることで自分の成長につながります!
3年目は次のキャリアを見据えた動きをしていきたいです。自分の興味のある仕事や、次に希望する転職先の業界に関する業務があれば、積極的に手を挙げてアサインしてもらいましょう。また転職エージェントと引き続き面談して情報収集も行うべきです。
私の場合M&Aに興味があったので、監査業務の中でM&A関連の業務に携わらせてもらいました。また転職エージェントの求人や社内の異動制度をチェックしてました。
Step4:実務経験を活かして高年収業界に転職する(年収700~900万)

USCPAで年収1,000万円以上狙える業界とは
実務経験を積んだ後は、年収1,000万円以上は稼げる企業に転職します。
【USCPAおすすめ】稼げる業界(再掲)
- 監査法人
- コンサルティング業界(FAS)
- 金融業界(投資銀行・PEファンド)
- 外資系企業
- 大手インターネット業界
- 海外現地採用
各業界の年収水準の詳細について、以下の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】USCPA(米国公認会計士)の年収とは|5年で年収2.4倍になった筆者が解説
具体的な転職活動
転職活動は、基本的にStep3と同じです。
具体的な転職活動(再掲)
- 2~3社の転職エージェントに登録
- 気になった求人をきっかけに転職エージェントと面談
- 可能ならカジュアル面談をしておく
- 履歴書、職務経歴書を書く
- 転職エージェントと面接の練習をしておく
- 転職エージェント経由で実際に応募する
この段階では、高い年収やポジションを狙う転職となりますが、同時に転職先の働き方や働く人の雰囲気、会社の方針などもきちんと調べる必要があります。というのも、転職先に慣れることができずすぐにまた転職するようになってしまっては意味がないからです。
そのためおすすめなのがカジュアル面談です。転職エージェントに依頼して、気になる企業とカジュアル面談をセッティングしてもらうようにしましょう。ざっくばらんに会社の人事と話すことができ、雰囲気や働き方などもわかるのでおすすめです。
私も転職エージェントにカジュアル面談を何度もセットしてもらいました!
【関連記事】USCPA合格者おすすめの転職エージェント4選|年収アップした筆者が利用方法も徹底解説!
Step5:コツコツ昇給し高年収をキープする(年収800~1,000万)

転職後は、着実に業務をこなし、評価されながらコツコツ昇給していくことを目指します。転職後にやるべき立ち回りは以下の通りです。2~3年目には年収1,000万円に到達していると思います。
- 1年目:目の前の仕事に必死で食らいつく
- 2年目:自己研鑽を積む(仕事の復習)
- 3年目:マネージャーの仕事を少しづつ奪う
1年目と2年目は、Step3で解説した最初の転職の時の立ち回りと同じです。
3年目の「マネージャーの仕事を奪う」とは、上司(マネージャー)がやっている仕事を一部でいいので引き受けることです。上司の負担を減らしてあげることで「〇〇さんのおかげで助かった」「仕事に積極的なやつだ」と評価されますし、将来昇格した際の準備や成長につながります。具体的には「提案書や成果物のドラフトを代わりに作成」「クライアントとの週次定例MTGのアジェンダ作成」「クライアントから上司宛のメールの質問に対し(自分はCC)、回答案をドラフト」などが挙げられます。
また高年収をキープすることも大事です。やはり高年収をゲットするだけでは意味がないからです。高年収のポジションは以下のリスクがあると思っています。
高年収ポジションのリスク
- クビになるリスク
- メンタルがやられるリスク
クビになるリスクですが、仕事のパフォーマンスはもちろん、上司との相性で決まる部分があります。特に外資系企業だとそのリスクは高いです。ただしクビになったとしても、犯罪が理由でない限り次に職が見つからないということはほとんどないと思いますし、クビを極端に恐れて稼げるフィールドに飛び込むのを控えるのは、流石に受け身すぎると思います。
私もクビになった人は今まで見たことはないです。
メンタルをやられるリスクですが、これはクビよりも全然あり得るリスクかと思います。業務量やパワハラなどを理由に休職するケースは私も何度も見てきています。私自身も少しパワハラっぽいことを受けたりして、少し休んだこともあります。
この対象法は、やはりストレス管理だと思います。自分なりにストレスを受けた後の回復、緩和、そもそもストレスを受けないようにする予防、ストレス耐性を強化する、等で対応するしかないと思います。
これは高年収をキープするためでもありますが、サラリーマンであればみんな同じ課題かと思います。逆に稼げているのであれば、ストレス管理のためにある程度お金を使うこともできます。
私もメンタルは大丈夫ですが、定期的に心理カウンセラーとお話するようにしてます。何かあったときにの保険、お守り的な感じです。
まとめ:キャリアを戦略的に考えれば凡人でも年収1,000万円は難しくない!
「年収1,000万円」はサラリーマンにとって目指すべきハードルのひとつですが、実は多くの人にとって実現可能な水準だと思います。
独立開業や怪しいビジネスをやる必要はありません。凡人であっても将来のキャリアを戦略的に考え、USCPA資格を取得して実務経験を積んでいけば、年収は着実に毎年右肩上がりになり、気づいたら1,000万円に到達していると思います。
皆さんがUSCPA資格をきっかけに年収1,000万円に到達することを願っています!
以上!
