「USCPA取りたいけど、プロアクティブの講座費用は約30万円らしい・・・他の予備校と比べてめちゃくちゃ安いけど、ここを選んでも大丈夫かな」
USCPA講座を受講するにあたって、予備校選びは重要です。
USCPA予備校は主にアビタス、TAC、プロアクティブ、大原が挙げられますが、その中でもプロアクティブの講座費用は約30万円からであり、他と比べても圧倒的に安いです。
USCPAは取得にお金のかかる資格ですから、予備校代も安く済ませたい気持ちは非常によくわかります。
ただ料金だけで選んでしまうと、講義や教材と相性が合わず、なかなか合格できない可能性もあります。
結果、何度も再受験をしてしまい、トータルの受験費用がかかってしまいます。
今回は、
プロアクティブのUSCPA講座費用が安い理由と、プロアクティブを選ぶべき人
について解説します。
この記事を読んで慎重に予備校を選ぶことで、合格までのトータルの費用と時間をムダにすることがなくなります。
- プロアクティブが安いのは、単位認定試験などが別売りだから
- 単位取得が約28単位以下で済むなら、他校よりもプロアクティブのほうがお得
- 講座費用以外に教材、講師、自分の英語力を考慮してプロアクティブを選ぶべきだが、多少高くてもアビタスをおすすめ
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。
USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に
プロアクティブUSCPA講座を解説
プロアクティブとは、USCPA専門の予備校です。
主な特徴は、
- 講座費用の安さ
- NY州での出願をおすすめしている(他の出願でもOK)
- テキストは英語(書き込み式)、講義は日本語
となります。
プロアクティブが安い理由
- 受講料29万円(税抜)にフォーカスしているから安く見える(入学金、テキスト、単位取得代金は別売)
- 講義動画は教室での講義をそのまま使っておりコストをかけていないから安い
- 教材のボリュームを圧倒的に絞り込んでいるから安い
それぞれ解説していきます。
受講費用
プロアクティブのUSCPA講座費用は以下のとおり。
プロアクティブ USCPA講座 | eラーニングコース | 通学コース | 通信コース |
特徴 | 最もリーズナブル | 通学(港区虎ノ門)が メイン | 自宅がメインで 通学も可 |
入学金 | 11,000円 | 11,000円 | 11,000円 |
受講料 | 319,000円 | 385,000円 | 385,000円 |
別売: テキスト冊子(*1) | 13,200円 (1科目3,300円) | 0円 | 0円 |
別売: 単位申請代金(*2) | 約27,500円~ (3単位あたりUS$250) | 約27,500円~ | 約27,500円~ |
合計: 0単位の場合 | 343,200円 | 396,000円 | 396,000円 |
合計: 15単位の場合 | 480,700円 | 533,500円 | 533,500円 |
合計: 54単位の場合 | 825,000円 | 891,000円 | 891,000円 |
(*1):PDFのみ配布されるが、印刷が面倒ならテキスト冊子を購入することになる。
(*2):1ドル110円と仮定。
プロアクティブの広告では「USCPA講座29万円から!」と表示されていますが、それは入学金や単位申請代金が含まれていない受講料のみ(税抜)だから安く見えるのですね。
単位申請代金は3単位当たり27,500円であり、必要な取得単位数が増えれば増えるほど、総額費用も増えるしくみとなっています。
単位取得がまったくなければ費用総額は約34~40万円になりますが、0で済むケースは少ないと思われますので、実態として約50~90万円になると思われます。
アビタスとの料金比較
アビタスUSCPA講座 | 税込 | |
ライトパック(約15単位) | 605,300円 | |
フルパック(53単位=会計29単位+ビジネス24単位) | 804,800円 |
(*):入学金11,000円含む
15単位を取得するのであれば、プロアクティブのほうがアビタスのライトパックより約7~12万円安く済みます。
一方、53単位取得するのであれば、アビタスのフルパックのほうが約2~8万円安いことになります。
私のほうで簡便的に計算した結果(*)、必要取得単位が28単位以下ならプロアクティブのほうがお得、28単位を超えるならアビタスのほうがお得になると思われます。
(*):2022年1月時点の情報であり、プロアクティブE-learnigコース(キャンペーン割引を考慮しないもの)、2022年1ドル110円を前提とした簡便的な試算であることに留意してください。
単位取得をほとんどする必要のない人(例えば大学時代に会計単位を多く取得していた人)は、プロアクティブが金額的にお得と言えるでしょう。
講義動画は教室での講義をそのまま使っている
プロアクティブでの講義動画はE-leaning用に作成・変種されたものではなく、教室で行われた講義の動画をそのまま転用しています。
そのような動画でも十分学習可能だと思いますが、受講生にとっては少し優しくない気もします。
ただし、こういった手間をかけていないからこそ、リーズナブルな価格設定ができるのだと思われます。
ちなみにアビタスの講義動画はE-leaning用に作成されており、講義中に画面で下線などで表示してくれるためわかりやすいです(私も受験時代はありがたかったです)。
教材
プロアクティブの教材は、英語と日本語のハイブリッドのオリジナルテキストであり、書き込み式となっています。
テキストはシンプルではあるのですが、逆にシンプルすぎて「レジェメ」感があり、好みが分かれるかもしれません(私は向いていないかも・・・)。
⇒プロアクティブ公式HP オリジナル教材
また教材のボリュームも少なく、アビタスよりもテキストが薄いです。
アビタスでも「最低限のボリュームだな」と感じていた私にとって、プロアクティブは相当絞り込んでいる印象です。
PとAの量の差がすごい(笑)
— トモ🐶USCPA&育児奮闘中 (@tomo_dailyworks) October 18, 2021
A校テキストのおかげでP校の講義内容も少しずつ理解が追いついてきた気がする◎
育休期間も残り1か月ちょっとだし明日からも頑張ろう!! pic.twitter.com/a6JsHrPE4j
ただしプロアクティブは、テキストに加えて過去問7,000問以上をチャプター別に解説しています。
USCPA試験において過去問をやり込むことはめちゃくちゃ重要ですので、過去問の量と解説が充実していることはメリットになりますね。
講師
プロアクティブといえばこの人、佐々木講師です。
キャラが濃く、熱い方であり、ある意味人を選ぶ講師かと思います。
(親戚のおじさんくらいの距離感だったらいいな、と私は思っちゃいますが笑)
プロアクティブに決める前には、サンプルの講義動画を必ず見てから判断してほしいと思います。
⇒プロアクティブ公式HP サンプル講義
単位認定試験は自宅でOK
USCPAを受験するためには、単位認定試験を受ける必要があります。
プロアクティブの場合、自宅のPCから受験可能となっているため、取得が非常にラクです。
一方TACでは、単位認定試験も試験会場(東京または大阪)に出向かねばなりません。
TACで受講していた同僚は、毎回御茶ノ水ソラシティまで行くのが本当にダルいと嘆いていました・・・。
単位取得がスムーズという点において、プロアクティブは優れていると言えます。
地方在住の人でも、単位取得のためだけにわざわざ東京や大阪に行かなくて済みますからね。
受講サポート
プロアクティブのUSCPA講座のサポート期間は5年間であり、他校と比べても良心的です。
一方デメリットとして、校舎が東京都(港区虎ノ門)にしかないため、地方在住の人は通学コースは選べないかなと。
割引制度
プロアクティブは、独自の割引制度はありません。
最大20%オフ(上限10万円)になる教育訓練給付制度のみです(プロアクティブ以外のアビタスやTACでも適用可能)。
ただし、時期によってはキャンペーン割引を行っており、
2022年1月までは総額363,000円が(入学金11,000円、E-leaning受講料319,000円、準備講座33,000円)、220,000円まで割引されています。
一方このキャンペーンは、単位取得料金が1単位あたり10,000円となっており、通常価格の1単位あたり金額9,166円(3単位当たり約27,500円、1ドル110円とした場合)よりも少し割高な設定となっているため、多くの単位取得が必要な人は総額費用もちゃんと確認するようにしましょう。
プロアクティブの評判・口コミ
Twitterで、プロアクティブの評判や口コミをまとめました。
プロアクティブ(P校)で合格した人の声
REG受かってました!
— Wei@uscpa全科目合格 (@wei_tp) June 16, 2021
会計未経験の純ジャパにP校はキツいみたいな評判にビビっていましたが、P校(+A校模試)のみで全科目ストレート合格達成できました!
12月26日(日)
— USCPA合格日記(2020年5月25日勉強開始) (@uscpagoukaku) December 27, 2021
12:05
AUD76日目
■3時間55分
■12-11 後発事象の種類TBS完まで
某S講師お勧めの勉強中スクワット。血流良くなり、体温あがり、やる気が出てくる、健康にも良い、ポモドーロの5分休憩時に最適。P校最強なんじゃないか…!?
今後もスクワット取り入れていきます。
今日も乙です!
全てストレート合格といえどFAR78点、AUD81点、BEC76点、REG78点とギリギリの点数ばっか。これぞP校。
— ヤドラン (@GNsoysoy506) August 7, 2020
最終科目REG75点(ギリギリ笑)で合格してました!🎉
— 外資系はるまき (@gaishi_harumaki) August 24, 2021
去年8月末にP校の説明会のその場で入学決意してから丁度1年間でやっとひと段落、、😭😭
皆さんたくさんの刺激をありがとうございました🙇♀️🙇♀️
テキストや講師の評判
寝ながらUSCPAの情報仕入れてたら、P校のYouTube出てきて、爆笑して完全に目が覚めてしまった😅
— MacGyver|USCPA勉強中(Liberty English Academy通学中) (@MacGyver_study) February 10, 2021
この先生、そこらへんの芸人より笑いのセンスあるわ🤣暗闇で爆笑
なんかクセになる(笑)https://t.co/Jz57Va8PRQ pic.twitter.com/5j0hQwcuPv
P校あるある:1周目は楽しく聞いた講師の小話をガンガン飛ばす😇
— Kei (@Kei_uscpa2020) December 8, 2020
万人ウケする学校じゃないと思うですが、僕はP校で本当に良かったと思う。一番の醍醐味は評判のあの先生ですが。全く飽きさせない授業をする方だった。
— 桑野@USCPA (@USCPA16) June 12, 2019
Beckerさん「これが最低限」→過剰なゴリマッチョ
— Josh (@shnume47) February 17, 2020
A校さん「これが最低限」→適度な細マッチョ
P校さん「これが最低限」→ガリ(栄養失調 でもサウナは日に3回行く)
イメージだけど大体こんな気がする https://t.co/FN7i8zWE9G
プロアクティブからアビタス(A校)に乗り換える人も
P校ですが、メルカリにてお譲り頂いたAテキストが到着🙏🙏やる気でた。
— そにー@uscpa勉強中 (@uscpasonoka) December 13, 2021
体系的に上手くまとめられていて見やすい、頭に入ってきやすい。テキスト大事。 pic.twitter.com/e58xIgLDfW
P校に申し込んだけど、後になって何かに気づいたんだね。大丈夫、A校には乗り換え割っていうのがあるから pic.twitter.com/fcg0CD5O2X
— 肌ツヤ (@hadatsuya3) February 5, 2021
FARより簡単で、難化感じず不安でしたが受かりました☀️P校講義を聞かずに、メルカリで買ったアビテキストとwiley2017テキストひたすら読み込むという我流スタイルでやってみたのですが、なんとか結果出て良かった😫 pic.twitter.com/aotRZLczqE
— れ(USCPA勉強中) (@USCPA00175950) November 9, 2021
P校でUSCPA全科目一発合格する方法★
— 雑食 (@Tanuki_zasshoku) October 27, 2021
①A校のテキストをメルカリで購入して勉強する
以上
上記のツイートは、アビタス卒業生である私が恣意的に選んだものではありません笑
「P校」で検索したものを、ほぼそのまま載せたのですが、プロアクティブを選んでからアビタスに乗り換えたり、メルカリでアビタスのテキストを使用している人が多い印象でした・・・。
メルカリでは、アビタスのテキストが約数万~10万円程度で売られていますが、だったら最初からアビタスにしとけばいいんじゃないかと思いましたが笑、やはりプロアクティブの安さが魅力的なんですね。
プロアクティブに向いている人
結局、プロアクティブに向いているのはこんな人かと。
- ある程度の前提知識がある人(ダブルライセンスを狙う公認会計士、海外MBAホルダー、海外勤務経験者)
- 必要な取得単位が少なく(最低でも28単位以下)、初期費用を抑えたい人
- インプットを英語でやりたい人・英語力がある人
- 佐々木講師のサンプル動画を見て面白い!、続けられそう!と思った人
プロアクティブは比較的教材のボリュームが少なく、講義動画の質も優れているわけではないので、ある程度前提知識のある人におすすめになります。
またどうしても初期費用を抑えたい人にとっても、特にキャンペーン時期を狙えば、プロアクティブがおすすめかと。
教材のボリュームの少なさはメルカリでアビタスのテキストを購入したり(あまりおすすめはしませんが)、過去問をやり込むことでフォローすることも可能です。
まとめ:講座費用以外もしっかり検討しよう
プロアクティブは講座料金が安いことが特徴です。ただ正直、プロアクティブは費用以外に検討することが多いので、限られた人向けだと思います。
私が多くの人におすすめできるのは、多少高いと感じてもやはりアビタスかなと。
教材のボリュームや動画の質などのバランスもちょうどよく、特に時間のない社会人におすすめできます。
費用以外にも、必要な単位取得数、教材・講師・講義動画の相性、自分の英語力などを検討して、自分に合った予備校を選んでください。
【関連記事】USCPA予備校の大手3社を徹底比較
以上!