USCPAとは

USCPAを取得するメリットとデメリットを合格者が解説!

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こんにちは、たけぞうです。

今回は
USCPAを取得するメリット・デメリット
について解説していきます。

「USCPAの取得を考えているけど、デメリットも含めて知りたい!」
という人は多いはずです。
今回はそういった方々に、メリット・デメリットの比較解説と、USCPAを目指してもいい人はどんな人かを紹介します。

この記事を書いている人

たけぞう
米国公認会計士(USCPA)

単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)

凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。

USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に

メリット

USCPAを取得するメリットとデメリットについては下記表のとおり。

メリットデメリット
働きながら合格を目指せる公認会計士&税理士資格よりも
キャリアが限定されやすい
高給の監査法人に転職可能地方に求人がない
仕事に活かせる英語力が身につく受験コストが高い
まずメリットについて解説していきます。

働きながら合格を目指せる

USCPAは、日本の公認会計士や税理士資格と比較すると難易度は低いです。

USCPA試験は、会計や監査などについて広く浅く問われる試験です。
基本的に試験問題のうち半分が四択問題が占めており、平均合格率も53.3%と、比較的難易度の低い試験となっています(出典:アビタスHPより)。

日本の公認会計士資格は、仕事を辞めて受験に専念して約2年で合格できると言われていますが、USCPAの場合は働きながら約1年半~2年で合格を目指せます。

そして、無収入の状況で資格勉強を継続するのは、想像以上につらいです。

私も実家暮らしのときに会社を2回退職しましたが、ニートの時期は地獄でした。
私の父親は世間体を非常に気にする人だったので、私が
「銀行がツラいから辞めたい、そして税理士試験の勉強をする。」
と言うと、激昂されました。
2回目の退職のときは、近所迷惑くらいの大声で言い合いになりました。
家にいるときは父親の顔色をうかがいながら、隠れるように勉強していたのですが、実家にいても常に安らぐことはできず精神的につらかったです。
家に居づらいのでカフェで勉強していました。

わりとすぐ次の職を見つけられたので、父親も特に何か言ってくることはありませんでしたが、あのままニート状態が続いていたら挫折していたかもしれません。

家族の理解や生活スタイルによりますが、公認会計士や税理士試験の受験専念のために仕事を辞めるリスクは相応にあることは認識しておくべきです。

反対にUSCPAは働きながら合格を十分目指せる資格であるため、離職という大きなリスクをとらなくていいメリットがあります。

高給の監査法人に転職可能

監査法人での職位ごとの年収は下記のとおり。

職位昇格までの期間年収説明
スタッフ3~4年500~600万円現場の作業部隊
シニアスタッフ3~4年700~900万円一人前の会計士
マネージャー3~4年?900~1,100万円現場監督
シニアマネージャー実力次第1,200万円~マネージャーの上位
パートナー1,700万円~役員であり株主
(出典:週刊ダイヤモンド2021年2月13日7号)

USCPA取得後に監査法人に転職するのであれば、基本的にスタッフからのスタートになります。
人によって年収「500~600万円」のとらえ方は変わりますが、会計事務所での年収が約370万円であった私からするとめちゃくちゃ高かったです。
さらにUSCPAとしての実務経験も得られるので、お金をもらいながら成長できる監査法人は非常に魅力的な転職先でした。
なので、USCPA取得後にBIG4監査法人に転職できたときは天にも昇る思いでした笑。

また4年後には昇格による年収アップも見込めるのも魅力的です。
シニアスタッフに昇格すれば、年収は約200万円アップします。
指示された業務を、質問したり自分で調べたりしながら真面目にやっていれば、基本的に誰でも昇格できます。

監査法人での待遇・福利厚生は、日本の公認会計士とUSCPAで違いはないです。
したがって、試験の難易度を考えれば、USCPAは非常にコスパのいい資格であると言えます。

加えて、コロナ過により在宅で働きたい人にとってもメリットがあります。
USCPA保有者の求人をみると在宅OKなものが多く、私がいた監査法人でも現在週3日以上は在宅勤務になっているそうです。

コスパよく高給でかつ在宅ワーク可能であることは、USCPA取得の最大のメリットだと思います。

仕事に活かせる英語力が身につく

USCPA受験の過程で身につく英語力はちゃんと仕事にも活かせます。

私も監査法人で、英文財務諸表のチェックや海外ファンド・金融機関の監査を経験しましたが、USCPAで学んだ英語力のおかげで乗り越えることが出来ました。
USCPA合格後にTOEICの勉強もしていたのですが、正直、TOEICで学んだボキャブラリーは仕事において物足りないと感じます。
(ビジネスメールを読むスピードは上がると思いますが)

USCPA学習では会計・監査用語はもちろん、法律用語も覚えなくてはいけず、この経験が英文の契約関係書類を読むのに非常に助けになってくれました。

デメリット

メリットデメリット
働きながら合格を目指せる公認会計士&税理士資格よりも
キャリアが限定されやすい
高給の監査法人に転職可能地方に求人がない
仕事に活かせる英語力が身につく受験コストが高い
続いてデメリットについて解説していきます。

公認会計士&税理士資格よりもキャリアが限定されやすい

USCPAは公認会計士や税理士と比べるとUSCPAは幅が限定されやすいです。

専門家として独立開業は難しい資格であり、サラリーマン以外の選択肢がほぼないです。
(逆に米国では会計事務所を開業することはできますが…)
したがって、60歳の定年後はUSCPAとして働き続けることは難しいため、現役時代に年収の高い会社で稼ぐ必要があります。

監査法人においても、待遇や昇進の機会は公認会計士と同じではあるものの、まだまだUSCPAの人数は少ない状況です。

また転職市場の求人についても、難易度に比例するようにUSCPAのほうが少ないです。
求人数は以下のとおりで、USCPAは他の資格の1/5~1/3に留まっています。

  • USCPA:220件
  • 公認会計士:730件
  • 税理士:1,138件

上記は管理部門・士業の転職に強いMS-Japanから引用(2021年1月時点)。

なお、たまに「USCPAの科目合格」だけで応募できる求人も見つかることがあります。
主にBIG4監査法人の求人で、全科目合格していなくても転職できる可能性があるため、狙い目と言えるでしょう。
そういった求人は気づいたらなくなっていたりするので、先に転職サイトに登録して、エージェントから最新の情報を受け取れるようにしておいた方がいいです。

転職サイトはやはりMS-Japanがおすすめです。
1分で無料登録できますし、めんどくさい定期配信メールもチェックボックスで停止にさせることができるので安心です。

地方に求人がない

USCPAの求人は大都市に偏っていることもデメリットです。

前項のMS-Japanにおいても、USCPAの求人は関東首都圏か関西が中心となっています。
将来的には、地方でも徐々に求人は増加していくとみられるものの、現状では働く場所も限定されてしまいます。

ただし、BIG4監査法人には全国に地方事務所があります
地元に近い場所で働くことも可能です。

監査法人事務所一覧
EY新日本札幌/仙台/山形/福島/新潟/松本/東京/静岡/浜松/名古屋
富山/金沢/大阪/広島/高松/福岡/沖縄
あずさ札幌/盛岡/仙台/高崎/大宮/東京/横浜/静岡/浜松/新潟/長岡
金沢/福井/富山/岐阜/三重/大阪/京都/神戸/名古屋/岡山/広島
下関/松山/福岡
トーマツ札幌/仙台/東京/新潟/埼玉/横浜/長野/金沢/富山/静岡/名古屋
大阪/京都/神戸/岡山/広島/高松/松山/福岡/大分/熊本/鹿児島
那覇
PwCあらた東京/名古屋/大阪/福岡/京都(PwC京都監査法人)
(出典):各監査法人HP

ただ残念ながら、地方事務所は英語業務が少ないため、USCPA合格者がいきなり地方事務所で働くケースはあまりないです。

だからといって諦める必要はありません。
私がおすすめするのは、一旦監査法人の東京事務所に転職して、数年後に地元の事務所に異動希望を出すルートです。
監査をしっかり経験すれば、地方事務所でも即戦力になれますし、異動希望を出せば叶うと思います。
公認会計士の人ではありますが、シニアスタッフに昇格するタイミングで地方事務所へ帰郷する方もいらっしゃっいました。

希望通りにいかなかったとしても、貴重な「監査経験」を身につけた後に、地元の上場企業の経理・財務部門に転職することも十分可能です。

受験コストが高い

USCPAは受験に関する費用がめちゃくちゃ高いです。

内容金額
スクール受講料(アビタス)58~78万円
試験受験料(約7万×4科目)28万円~
その他申請費用等数万円
USCPA費用合計約90~110万円
合計で約100万円前後かかります。

試験受験料とは科目ごとに発生するもので、
試験料US$225+日本会場手数料US$360=約7万円
になります。
アメリカの資格を日本で受験するため「日本会場手数料」が発生し、約US$360(約4万円)上乗せされます。
不合格でもう一度受験する場合、また7万円を支払わなければなりません。

言い方を変えれば、大金を払うため、めちゃくちゃ集中して勉強できるようになることがメリットとも言えます。(笑)
落ちたら7万円が吹っ飛ぶので本気でやらざるを得ず、私も仕事を速攻で終わらせて勉強をしてました。
不合格したときの絶望感はハンパないんですよね…。

ただ合格後は監査法人に転職できたので、東京で一人暮らしになってもわりとすぐに回収できました
やはり高給な監査法人に転職しやすいのがUSCPAのメリットです。

USCPAはどんな人が目指すべきか

以上のメリット・デメリットを踏まえて、USCPAを目指した方がいい人は以下のとおりです。

  • 専門家として独立開業したいわけではない人
  • やりたい仕事にこだわりはなく、サラリーマンとして早く1,000万円以上稼げればいい人
  • 会計や英語の知識を年収アップにつなげたい人
  • 海外に関わる仕事で生きていきたい人
  • 英語か会計が得意で、育児退職から仕事に復帰したい女性

USCPAは専門家として独立開業は難しいですが、逆にサラリーマンのまま稼げればいい人にとっては非常に魅力的な資格です。

監査法人に転職出来れば、年収は約500万円からスタートして、8年後には1,000万円に到達します。
特にやりたい仕事にこだわりがなければ、USCPAが一番活かせる監査業務がおすすめです。

またUSCPAは女性にとっても相性のいい資格です。

例えば、育児で仕事を一度退職した女性です。
今の日本の転職市場では、そういった方々の再就職は難しいものとなっています。
知り合いの転職活動中の女性によると、特に正社員での再雇用が難しいとのこと…。

ですが、USCPAという資格をゲットできれば再就職は余裕です。
リモートワークが可能な求人も結構あるため、お子さんの急な発熱などにも対応しやすくなります。

女性は比較的英語が好きな人が多いと思うので、USCPAを検討してみることをおすすめします。

以上!

USCPA予備校は、アビタス(abitus)がおすすめ。

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