英語ができる人は、苦手な人と比べると給料が高い傾向にあります。スキルを活かせる仕事に就けば、年収900万円も夢ではありません。
しかし、なかには英語ができるにも関わらずに給料が安い状況に置かれている方がいます。
英語力を上げることと年収を上げることは違うベクトルだと気づきましょう!
この記事では、英語ができるのに「給料が安い」と悩んでいる方に向けて
- 英語ができる人の平均年収
- 給料が安い原因
- 給料を上げる方法
などを解説します。
最後まで読むことで、現状を打破するための方法を知り、給料アップのための行動を取れるでしょう。ぜひご一読ください。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
昔の私のような低スペック会社員がUSCPA(米国公認会計士)資格を活かして年収アップさせる方法を発信してます。
USCPA資格のおかげで年収380万円から910万円に
英語ができる人の給料はどのくらい?基準や平均年収を解説
こちらでは「英語ができる人」について、定義や平均年収の目安を解説します。
「英語ができると本来どのくらいの給料があるのか」と疑問に感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.英語ができる人の定義
「英語ができる人」の明確な定義はありませんが、日本ではTOEICのスコアで測ることが多いです。
TOEICは、英語で話す・書く能力を測定するためのテストです!
一般的に、700点以上だと高得点と評価される傾向にあります。ちなみに、TOEIC公式サイトが公表している平均点は、2022年度のもので608点です。
なお、TOEIC以外だと「英検は準1級以上」「英語で日常会話が問題なくできる」などが定義にされていることもあります。
参考:公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧|一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
2.英語ができる人の平均年収
英語ができる人がどれだけ稼いでいるのかを、TOEICのスコアで見てみましょう。
dodaの調べによると、TOEICのスコア別の平均年収は以下のとおりです。
TOEICのスコア | 平均年収 |
---|---|
700点台 | 459万円 |
800点台 | 487万円 |
900点台 | 534万円 |
スコアが高いほど、平均年収が高くなっていることがわかります!
一方、TOEICのスコアなしの平均年収が379万円です。英語ができる人とそうでない人では、年収に100万円以上の差が出ています。
つまり、英語ができるのに給料が安いのはもったいない状況だと言えるでしょう。
参考:TOEICスコアが高いほど年収は高い!スコア別平均年収と転職成功アドバイス|doda
英語ができても給料が安い5つの原因
英語ができても給料が安いのは、主に以下5つの原因が考えられます。
- 英語を活かした仕事をしていない
- 会社自体の給料が安い
- 給料が安い職種に就いている
- ビジネスに関係ない英語の勉強に時間を費やしている
- 英語以外のビジネススキルが不足しており成果をあげられていない
自身の状況に当てはまっていないか照らし合わせてみてください。
1.英語を活かした仕事をしていない
給料が安い原因は、英語を使った仕事をしていないことにあるかもしれません。
たとえば、事務職を例に考えてみましょう。dodaの発表によると、一般事務は平均337万円に対して、貿易事務は平均385万円です。
貿易事務は、英語を使ったメール・電話のやり取りが発生します。
同じ職種でも、英語を使うかどうかで給料が異なることがわかります。
参考:事務職の平均年収はどのくらい? 年代・種類別の比較や年収アップのコツも紹介|doda
2.会社自体の給料が安い
英語を使う仕事をしていても、会社そのものの給料が安いおそれがあります!
たとえば、昇給しにくかったり、業界自体の給与水準が低かったりなどです。このような環境を自分で変えるのは難しいものです。
会社自体の給料が安いのなら、転職することをおすすめします。自分からアクションを起こして、置かれている環境をよい方向へ導きましょう。
3.給料が安い職種に就いている
職種によって給料は異なります。どのくらい違うのかを、dodaが公表している以下のデータから見てみましょう。
職種名 | 平均年収 |
---|---|
専門職 ※コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人 | 598万円 |
企画・管理系 | 543万円 |
営業系 | 456万円 |
クリエイティブ系 | 383万円 |
事務・アシスタント系 | 343万円 |
販売・サービス系 | 334万円 |
専門職と販売・サービス系を比較すると、年収に264万円もの違いがあります!
このように英語を使っても、職種によっては給料が安い場合があります。給料アップを目指すのなら、平均年収が高い職種へのジョブチェンジがおすすめです。
参考:平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】|doda
4.ビジネスに関係ない英語の勉強に時間を費やしている
ビジネスに必要な英語力は、主に以下のとおりです。
- 英語を使って電話や対面でやり取りをする
- 英語を使用して商品の提案やプレゼンテーションをする
- 取引先に英文のメールを送る など
このような、実践的な場面で英語を使えなければ「給料が安い」と悩む原因になるのです。
たしかに、英検の取得やTOEICの受験は、英語力があることの証明になります。しかし、ビジネスに活用できるのかをよく考えて行動を起こす必要があります。
英語ができるなら「スキルをどうビジネスに活かすか」を考えてみましょう!
5.英語以外のビジネススキルが不足しており成果をあげられていない
給料を上げるためには、英語以外にもスキルが必要です。
たとえば、営業の場合、価格交渉をまとめる場面があります。相手の主張を把握したり、妥協点を提案したりなどのスキルが必要です。
また、海外の子会社の問題を解決するシーンも出てくるでしょう。
たとえば、メーカーの場合、製造拠点の不良品について指導をおこなう場面があります。その際には、海外子会社の担当者に改善点を英語で伝達する力が求められるのです。
このように、ビジネスでは問題解決能力が欠かせません!
さらに、ビジネスシーンでは数字を扱う場面が多く、会計やファイナンスを使った英語力が求められます。
USCPA(米国会計)は、英語力と会計やファイナンスの両方が求められる資格です。資格を取得することで、ビジネスシーンでは重要な人材となるでしょう。
私もUSCPAを取得してから、年収が約3倍にアップしました!
USCPAについては、関連記事「USCPA(米国公認会計士)資格とは|年収200万アップした合格者が難易度/試験制度/年収を徹底解説!」にて詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
英語ができても給料が安い状態から解決する方法5選
英語ができる人が給料が安い状態から抜け出すには、主に以下5つの方法があります。
- TOEICを受験して昇給を狙う
- 英語を活用できそうな部署異動を申し出る
- 英語を活かした副業をする
- 給料が高い企業に転職する
- 英語を活かせる資格を取得する
「現状を変えたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.TOEICを受験して昇給を狙う
受けたことがなかったり、受験してから数年経っていたりするのなら、TOEICに挑戦しましょう!
昇給の条件に、TOEICのスコアを求めている企業は多いです。よいスコアを出せば、給料が上がる可能性があります。
昇給を狙う際には、どのくらいのスコアを取れば要件を満たすかを把握しておきましょう。社内規定に記載された昇給できるスコアを目標に、勉強を進めてください。
2.英語を活用できそうな部署異動を申し出る
会社にもよりますが、英語を活用できそうな部署があるなら、異動できないか打診してみましょう。給料が上がる可能性があるためです。
たとえば、海外赴任ができる部署であれば、給料そのものが高かったり出張手当がついたりする場合があります。
英語を活用できそうな部署があるのなら、異動できないか一度上司に相談してみましょう。
とはいえ、必ず部署異動できるわけではないことを頭に入れておく必要があります。
3.英語を活かした副業をする
会社の業務とは別で、英語を活かせる副業をしましょう。たとえば、以下の副業があります。
- 翻訳
- 英語のオンライン講師
- 輸入・輸出代行
- ツアーガイド
上手くいけば、月に10万円以上の収入を得られる場合があります!
副業する際には、会社で許可されているのかを確認しましょう。
禁止されているのに副業していることがバレてしまうと、始末書の提出を求められたり、減給や停職などの処分を下されたりする恐れがあります。
4.給料が高い企業に転職する
英語ができるのなら、給料が高い企業に転職するのもおすすめです。昇給を狙ったり、部署異動したりするよりも、効率よく給料を上げられる可能性があります。
転職に成功すれば、年収が50万円以上増えるケースも珍しくありません!
なお、給料を上げたい方には、転職エージェント「JACリクルートメント」の活用がおすすめです。管理職や外資系企業などに圧倒的な強みがあり、年収600万円以上の独占案件・非公開案件が豊富です。
「英語を活かした企業で、給料アップを叶えたい」と考えている方は、ぜひ利用してみてください。
5.英語を活かせる資格を取得する
英語を活かせる資格のなかには、直接給料アップにつながるものがあります。
なかでも、おすすめなのはUSCPA(米国会計士)です。平均年収は、初年度でも500万円程であり、給料を上げたい方にとってはぜひとも取得してほしい資格です。
私も実際に取得して、年収が380万円から910万円へと大幅アップしました!
USCPAの給料事情については、関連記事「監査法人の年収について解説|USCPA(米国公認会計士)の筆者の給料も公開」にて詳しく解説しています。私の年収推移についても触れているので、ぜひチェックしてみてください。
英語ができても給料が安いなら行動を起こして現状を変えよう
英語ができるということは、あなたは立派なスキルを持っているといえます。スキルを活かせれば、さらなる給料アップを目指せるでしょう。
なお、給料を上げるためにはなにかしら行動を起こすことが大切です。
私は、USCPAの資格を取得して大幅な年収アップに成功しています。さらに、リモートワークが増えたり、営業のノルマから解放されたりと働きやすさを感じています。
しかし、私は最初から英語ができたわけではありません!
TOEICのスコアは平均以下でしたが、USCPAの取得に成功しています。
USCPAに必要な英語レベルについて知りたい方は、関連記事「USCPAに必要なTOEICスコアとは|500点未満の英語力だった合格者が解説」をチェックしてみてください。
給料の安さに不満を抱えている方は、現状を変える必要があります。転職や資格取得を視野に入れつつ、アクションを起こしましょう。
以上!