就活で有利になるなら、TOEICの勉強をしようかなと考えている方はいるでしょう。
たしかにTOEICは企業が注目している試験であるため、高得点をもって就活に挑めると有利に選考を進められます。
ただし、TOEICの点数だけを見て一喜一憂するのは危険です。
この記事では、以下の点について解説します。
- TOEICの概要
- TOEICは就活で有利になると言える理由
- 就活を有利にするTOEICのレベル
- TOEICを就活に利用する際の注意点
英語を武器に就活を成功させたい方に向けて最適な情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いている人
単位ギリで地元の駅弁大学卒業→銀行に入社するもツラすぎて1年で退職(年収300万)→税理士試験に挑むも1科目も合格できず挫折(年収380万)→働きながら1年10か月でUSCPA取得→BIG4監査法人金融部転職(年収600~690万)→TOEIC855点獲得→大手FAS(年収910万)
凡人がUSCPA(米国公認会計士)試験の勉強方法や、USCPAを活かした転職方法について発信してます。
USCPA(米国公認会計士)資格のおかげで凡人の私でも5年で年収380万円から910万円に
TOEICとは?概要と点数別のレベル感を解説
まずは、TOEICの概要や点数別のレベル感を解説します。
- TOEICの概要
- 点数別のレベル感
詳しく見ていきましょう。
1.TOEICの概要
TOEICは、公用語として英語を使用しない地域に住む人々を対象にした、英語能力評価テストです。
なお、TOEICのテストは全部で5種類あり、最も一般的なのが「TOEIC® Listening & Reading Test」です。日常生活やビジネスシーンでの英語の聞き取り(リスニング)と、読解(リーディング)能力を測定します。
合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。
TOEICのスコアは、世界中の企業や教育機関によって、英語のコミュニケーション能力を証明できるものとして認められています。
2.点数別レベル感
TOEICでは、以下のように点数別にレベル感を分けられています。
TOEICの点数 | レベル感 |
---|---|
215点以下 | 英語が理解できていない |
220点〜465点 | 簡単なコミュニケーションが取れる |
470点〜725点 | 業務上でコミュニケーションできる |
730点〜855点 | 外資系企業で働ける |
860点以上 | ビジネスにおける専門用語も理解できる |
満点が990点なので、少なくとも半分以上のスコアが取れないと、就活で活かすのは難しいといえます。
なお、TOEICの2022年度の平均スコア・スコア分布は以下のとおりです。
平均スコアは608点と、正答率は6割を超えています!
スコアが高いことは、国際的な職場で活躍できると判断される基準の一つとなり得ます。就活を有利にさせたい方は、平均以上は獲得したいところです。
TOEICが就活で有利になる5つの理由
ここからは、TOEICが就活で有利になる理由を5つ紹介します。
- ビジネスにおける英語力を客観的に証明できる
- 企業が個人の実力を判断しやすい
- グローバルに活躍できる人材が求められている
- 応募要件として指定している企業がある
- 継続力をアピールできる
詳しく見ていきましょう。
1.ビジネスにおける英語力を客観的に証明できる
TOEICのスコアは一定の基準に則って算出されるため、どの試験回を受けても評価基準に変わりないことが特徴です!
「たまたま簡単な問題だった」「難易度が高くて平均点がガクンと下がっている」などといった現象が起こらないように、調整されています。そのため、受験者は自身の英語能力を正確に把握できます。
運良く高得点が採れたわけではないことが示せるため、就職活動ではしっかりと英語力があることをアピール可能です。
2.企業が個人の実力を判断しやすい
TOEICスコアが採用基準の一つとなっている企業は少なくありません。特にグローバルに展開する企業や英語を使用する業務が多い企業では、高いTOEICスコアは重要な選考基準です。
企業は応募者の英語能力をTOEICスコアで評価しています!
そのため、就職活動においてビジネスで通用するレベルの英語力をアピールできると、ライバルに差をつけられるでしょう。
3.グローバルに活躍できる人材が求められている
現代のビジネス環境は、多くの日本企業が国内外に市場を拡大しています。そのため、グローバルな視点を持った人材が強く求められる傾向にあります。
TOEICは「英語力を客観的に示す」重要なツールです。
英語を活用できることは、国際的に通用するスキルを持つ人材であることを示せるため、企業から評価されやすいといえます。
ビジネスの拠点が日本だけではなくなったこと背景から、英語力が就職活動で有利に働くのです。
4.応募要件として指定している企業がある
特定の企業や職種では、応募条件として一定の基準を超えたTOEICスコアが必要です。
例えば「株式会社ファーストリテイリング」では、一部の職種において700点以上のTOEICスコアを必須要件として設定しています。
求める英語能力の明確な基準を設けることで、適切な応募者を効率的に選出しています。
TOEICで高スコアを獲得できることは、あこがれの企業への挑戦権を持つという意味でも重要です。就職活動が本格始動する前に、応募要件を確認しておきましょう。
5.継続力をアピールできる
高いTOEICスコアを獲得するには、長期的に努力し続ける必要があります。そのため、面接では継続力をアピールできるでしょう。
英語能力を磨く過程で直面した困難を乗り越え、持続的にスキルアップを図る姿勢は、就職活動において有利な特徴だと見なされます。
具体的な学習方法や直面した課題の解決策を面接などで語ることで、問題解決能力や自己管理能力の高さも同時にアピールできるでしょう。
TOEICスコア以上の価値を持たせられるので、自信を持ってアピールしてください。
TOEICとのかけあわせで就活がさらに有利になる資格3選
ここからはTOEICとのかけあわせで就活で有利になる3つの資格を紹介します。
- USCPA(米国公認会計士)
- 日商簿記
- ITパスポート
詳しく見ていきましょう。
1.USCPA(米国公認会計士)
USCPAは米国の公認会計士資格であり、国際的なビジネスや会計基準に精通していることを証明します。
特に、外資系企業や国際的に展開する大手企業の財務部門で高く評価されるでしょう。
TOEICと組み合わせることで、英語と専門知識の両方を持つプロフェッショナルであることをアピールできます。
また、国際会計基準(IFRS)の知識を求められる場面が多いため、USCPAの資格は非常に有利です。
会計や財務を専門とする職種での競争力が、大幅に向上するでしょう。
USCPA(米国公認会計士)の詳細については、関連記事「USCPAに必要なTOEICスコアとは|500点未満の英語力だった合格者が解説」で解説しています。ぜひチェックしてみてください。
2.日商簿記
日商簿記は企業の財務状況を記録・管理するための重要なスキルを身につけられます。
特に、日商簿記検定は企業会計の基礎から応用まで幅広くカバーしているのが特徴です。資格を取得することで、会計業務のプロフェッショナルとしての基本的な能力を証明できます。
日商簿記とTOEICのスコアをあわせ持つと、国内外問わず正確な財務報告や管理が求められるすべての業種で有利に働くでしょう。
国際的に展開する企業での就職だと、会計知識と共に英語力も必要とされるため、双方の資格が大きな強みとなります。
3.ITパスポート
ITパスポート試験は、情報技術の基本的な知識及びその活用能力を測る国家資格です。
ITの基礎を理解していることを示し、どの業界でも求められるデジタルリテラシーの証明になります。
TOEICとITパスポートを持っていると、テクノロジーを活用した職種やグローバルに連携して働く環境で非常に有利です。
ITの知識と英語能力を兼ね備えた人材は、デジタル変革が進む現代において重宝されます。どのような職種の求人であったとしても、有利に選考が進んでいくでしょう。
TOEICを就活に利用する際の2つの注意点
ここからは、TOEICを就活に利用する際の注意点を2つ紹介します。
- スコアが低いなら書かない
- TOEICだけでは選考から外れることがある
詳しく見ていきましょう。
1.スコアが低いなら書かない
TOEICのスコアを履歴書に記載する際は、スコアが高い場合のみにしましょう。
一般的に600点未満のスコアでは英語力があるとは評価されにくいです。そのため、記載すると「英語が苦手」というネガティブな印象を与えかねません。
スコアが基準点未満の場合は、ほかの強みを前面に出しましょう!
継続力やコミュニケーション能力など、英語力以外で誇れることをアピールしてください。
2.TOEICだけでは選考から外れることがある
TOEICのスコアが高くても、それだけで全ての選考をクリアするわけではありません。
特に専門職や技術職など、特定の技能を要する職種では、関連する専門知識や経験がより重視されます。
高いTOEICスコアは、あくまで英語能力があることを示す指標です。職種によってはその他の資格や経験が求められるため、スコア以外の自己PRが欠かせません。
また、多くの候補者が同じレベルのTOEICスコアの場合、その他のスキルや人物像が選考の決め手となることも多いです。
TOEICスコアを活用する際は、他の能力や特技もバランスよくアピールすることが求められます。
TOEICは就活で有利になる
TOEICスコアは就職活動において、採否の重要な判断材料となり得ます。特に、グローバルに展開する企業や外国人客との交流が頻繁にある業種では、高いTOEICスコアが有利に働くことが多いです。
スコアが高ければ高いほど、英語を使ったコミュニケーション能力が優れていると見なされ、より多くの職種で選考においてプラスの評価を受けます。
また、英語に自信があるなら、さらに上を目指して米国の公認会計士資格であるUSCPAの取得も検討してみてください。
USCPAは、TOEICとあわせて取得しておくことで、財務や会計を扱う職種において特に有利に働きます。
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なお、USCPAを効率的に取得する方法が知りたい方は、関連記事「【受講レビュー】アビタス(Abitus)の説明会は参加すべき!無料特典や個別相談会も解説【USCPA講座】」がおすすめです。
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以上!