10冊×10周チャレンジ

【10冊×10周チャレンジ】1か月経過ー税効果会計

こんにちは、たけぞうです。

今回は先月より開始した「10冊×10周チャレンジ」の進捗について報告します!
「10冊×10周チャレンジ」とは私が名付けたもので、仕事で成果を上げるために特化した社会人のための読書術です。

チャレンジの詳細については以下の記事をご覧ください。
⇒【社会人のための読書】専門書10冊を10周するチャレンジやります

この記事を書いている私たけぞうは、資格(USCPA)取得で給料200万円以上アップ。
その後も読書を通じて毎年時給を3~11%アップさせてきた、自己投資大好き野郎です笑

開始2日目でいきなり使用書を変更

チャレンジにおいて使用する本は以下を予定してました。

  1. 自社の過去財務DD(デューディリジェンス)レポート(約20案件分)
  2. スッキリわかる日商簿記1級(企業結合・連結会計のチャプター)
  3. 会計監査六法【会計制度委員会報告第7号】(資本連結手続の設例10件)
  4. 会計監査六法【企業会計基準適用指針第22号】(連結範囲)
  5. Q&A税効果会計の実務
  6. Q&A退職給付の会計実務
  7. Q&A組織再編の会計実務
  8. TAC財務会計論【企業結合・事業分離】テキスト
  9. トーマツ会計セレクションM&A・再編会計
  10. 財務デューディリジェンスの実務
  11. M&A財務デューディリジェンス
  12. 図解でわかる企業価値評価のすべて

まずは税効果会計から開始しようと、「Q&A税効果会計の実務」に手を付け始めたのですが開始2日目で挫折しました笑

このシリーズは、実務でよく出るポイントを仕訳とともに記載してあるのがいいと思い採用したのですが、最初に手を付ける本ではなかったかなと。
例えば税効果なら、回収可能性検討のためのスケジューリング表を、実際に数値の入った表にていくつか確認したかったのですが、当書においては一つのケースしか記載されていませんでした。
また会計基準や実務指針をそのまま載せただけのページもあり、
「基準に書かれていることを実務に落とし込むとどうやるの?」
「スケジューリング表の記載例をいくつか確認したい・・・」
という、一番理解したかったところがイマイチだったかなと。

税効果の実務をざっと把握したかったため、どうしたもんかと思いながらふらっと書店に入ると、そこには神本があったのです・・・。

「一番わかりやすい!税効果会計の教科書」はタイトルに偽りなし

書店で探していると、ついに見つけました。

『一番わかりやすい!税効果会計の教科書』(監査法人アヴァンティア 大山誠著)

この本はめちゃくちゃわかりやすいです!
企業分類(1~5)ごとにスケジューリング表が例として記載されており、別表四や五(一)との関係性、開示や連結についてもコンパクトにまとまっている本で、まさに入門書としては完璧だと感じました。
特に、別表との関係性を実務目線で理解できるのが最高です。

専門用語をわかりやすく伝えるのがプロなら、この本は紛れもなくプロの仕事かと。
財務DDをやる目的なら、この本を繰り返し読んだほうがいいなと思ったのでさっそく購入し、10周することにしました。

税効果会計に苦手意識がある人や、監査法人に転職したばかりのUSCPAにはおすすめです。

過去レポートから必要な参考書を洗い出す

1冊目の本をいきなり変更したことに加えて、他の参考書も見直すことにしました。
自社の過去財務DDレポート20件分をざっと確認し、そこで出てくる主な会計論点をエクセルでまとめることにしたのです(最初からやるべきでしたが・・・)。
頻出の会計論点や財務DDでの求められるレベルがわかったので、それを参考に選定しなおした参考書が以下のとおりです。

  1. 税効果会計:「一番わかりやすい!税効果会計の教科書」
  2. 固定資産(減損、リース、ソフトウェア&研究開発費など):「スッキリわかる日商簿記1級」+「会計監査六法」
  3. 退職給付会計:「図解でざっくり会計シリーズ2 退職給付会計のしくみ」
  4. ストックオプション: 「スッキリわかる日商簿記1級」 +「Q&A純資産の会計実務」
  5. のれん:「そこが知りたい!のれんの会計実務」
  6. 連結会計①: 「スッキリわかる日商簿記1級」
  7. 連結会計②:「会計監査六法【会計制度委員会報告第7号】」(資本連結手続の設例10件)
  8. 企業結合①:「TAC財務会計論【企業結合・事業分離】」テキスト
  9. 企業結合②:「Q&A組織再編の会計実務」
  10. 財務DD:自社の過去財務DDレポート(約20案件分)

一旦はこれでいこうかなと。

財務DD(デューディリジェンス)で最初に求められる会計知識は、B/S(貸借対照表)が中心で、かつ超専門的な分野を少ししか押さえれないよりも、広い分野を浅くでもいからレポーティングできるレベルにもっていくことが大事、ということに気づきました。

それを踏まえて、簿記1級のテキストなど、入門書をベースに選定しなおしました。
結局、気になるところや詳細なところは六法で調べるので、最初はこれでいいかなと。

これはUSCPAでの学習も同じで、まずは過去問(AICPAリリース問題)から頻出項目を洗い出し、そこから逆算して勉強をするべきです。
闇雲に全ての範囲を満遍なく抑えに行こうとするよりも、優先順位の高い分野を洗い出してメリハリをつけないと、効率的に勉強できません。

USCPAの過去問(AICPAリリース問題)については以下の記事を参考にしてみてください。
⇒【予備校の問題集だけでは不十分】USCPAに最短かつ確実に受かりたいなら、AICPAリリース問題をやり込むべき理_

2021年7月の成果:4~5周までだったが説明できるレベルまで理解

当初の目標は、7月で「税効果会計の教科書」を10周することでしたが、
結果的に1か月間(2021年7月7日~8月5日)で、4~5周までしかできませんでした。

入門書であったため「1か月もあれば10周くらいまあ普通にいけるんじゃね?」と思っていましたが、想定より周回するのに時間がかかりました。
性格もありますが、読んでいて気になったところがあると、解決するまで次に進むことができず。
「あれ、これ前やった案件だとどういう整理をしたんだっけ」
「適用指針にはなんて書いてあるんだろう」
みたいなことが気になり毎回調べてました。
まあ、USCPAなど試験勉強ではわからないところがあってもどんどん進めることが大事ですが、今回のチャレンジは仕事で成果を出すことが一番の目的なので、時間がかかりましたが良しとします笑

ただ、仕事で忙しいときは全く本に触れない日もけっこうあったのは反省点かなと。
土日である程度はカバーしたものの、やはり勉強は平日コツコツやらないといけませんね。
今後は、お風呂や寝る前のベッドで、1ページでもいいから読み進めていきたいと思います。

一方4~5周に留まったものの、神本であったこともあり、税効果の実務についてかなり深く理解できました。
特に論点になる企業分類の判断や、回収可能性の検討(スケジューリング)は、簡単な概要は人に説明できる程度の知識はついたかなと。
3周目くらいで、他の論点と整理しながら読んでいたおかげですかね(時間はかかりましたが)。

USCPA試験でも、インプットした後は整理する勉強が大事です。
⇒【初学者必見】USCPAの学習スケジュールを私が決めます

勉強の成果として、今後財務DDで税効果の論点が出てきてもひるまない精神力と自信は身についたかなと笑
一旦はこの本(税効果)から離れ、別の参考書を使用しようと思います。
最終的には、いつか10周まで終わらせたいですね。

次回(2021年8月)の目標

8月は連結をやろうと思っており、使用参考書は以下のとおり。

「スッキリわかる日商簿記1級」
「会計監査六法【会計制度委員会報告第7号】(資本連結手続の設例10件)」

次回の反省を活かして、
お風呂や寝る前のベッドでも1ページでもいいから読む
ことを目標にしたいと思います!

以上!